Nutmegを経由して予約サイト以外の販売先を増やすことができます。販路が多くなるとその分、様々な管理コストも増えそうなイメージもありますが、Nutmeg経由で予約・在庫は一元管理できていて、それほど手間はかかりません。
この記事ではNutmegを通してできる予約と在庫管理について解説します。

Nutmegから広がる販路

Nutmegに登録すると専用の予約サイトを持つことができ、そのサイトに集客を行えば予約サイトからの予約が増えていくことになります。しかし、それだけではなく、他にもいくつか販路を増やすことができるのです。

外部サイトからのリンク&カレンダーの埋め込み

専用の予約サイトができるので、予約サイトTOPページや商品ページへのリンクをSNSで告知したり、ブログや他のメディアページなどに貼ることができるようになります。また、URLをQRコード化して紙媒体から予約サイトへ呼び込み安くもなります。
Webでのシンプルなリンクから1歩先に進んで、特定の商品のカレンダーを他のサイトやWebページに表示させることも簡単にできるようになるのです。

埋め込みカレンダー

このカレンダーから人数・日付・時間を選択してそのまま予約へ進むことができます。他のメディア等で商品が紹介できるような機会があれば、是非活用してください!

管理画面右上のメニューから オンライン予約/決済ツール > カレンダー型WEB予約 と進み、商品言語を選択して画面に表示される コード を対象のページに貼り付けてもらうだけでカレンダーが表示できます。

カレンダー型WEB予約設定画面

直接予約

「販路拡大」という意味ではちょっと違ってしまうのですが、Eメールや電話など、事業者様への直接連絡で予約が入ることもあると思います。
そのような場合でも、商品のカレンダー画面からの操作で簡単に予約情報を登録することができるようになっています。

商品の空き状況を表示するカレンダーから直接予約情報を登録

代理店

Nutmegポータルサイトにログインする専用のIDを発行することができます。ポータルサイトを使って、前項で表示した空き状況を表すカレンダーが閲覧できるようになっているので、そこから簡単に予約を登録してもらうことができます。

予約サイト・OTA

大手予約サイトやOTAなどとNutmegシステムが接続できているので、Nutmegに登録した商品がそれらのサイト上で販売できるようにもなります。
個別に商品登録等をする必要もなく、Nutmegで一元管理できるので楽チンです。

共通在庫と専用在庫

販路が増えるとますます煩雑になるのが在庫などの管理だと思いますが、全てNutmegに予約情報が集まっているので、自動で管理されています。また、商品登録時、商品の開始時間毎に登録する「在庫数」は基本的には共通在庫になっているので、販売先が増えても在庫を個別に管理する必要もありません。

共通在庫は全ての販路で扱える在庫です。
一つのカゴに入っているモノを全員で分け合うようなイメージです。
代理店Aから2名分の予約、予約サイトから3名分の予約が入った場合、10ある共通在庫から、2枠・3枠分消費されるので残りは5枠となります。

専用在庫

基本的には全て共通在庫として管理されていますが、特別な取り決めや契約などで、特定の取引先専用に在庫の確保が必要なこともあります。例えば、大手予約サイト向けでは◯名分必ず予約できるようにしておく決まりとか、代理店A社からは定期的な予約が見込めるから必ずX名分確保する、など様々な事情があると思います。
全てを共通在庫で管理すると、このようなケースに対応できなくなってしまいますが、「専用在庫」の設定もできるので安心してください。

共通在庫と専用在庫の設定

共通在庫 vs 専用在庫

専用在庫が設定されている販売先から入る予約は、専用在庫から先に消費します。専用在庫が全て消費されたら、共通在庫を使って予約をとることができます。それ以外では共通在庫を早い者勝ちで取って行くことになります。

全部で10ある在庫のうち、全てを共通在庫としたケースと、OTA用に専用在庫を5枠設定したケースを例に、それぞれ異なるところから3件の予約があった場合を見てみましょう。

  1. 代理店Aから3名の予約
  2. 予約サイトから3名の予約
  3. OTAから4名の予約

専用在庫を設定していない場合、3件の予約とも受け付けることができます。(3 + 3 + 4 = 10 共通在庫を全て消費)
しかし、専用在庫がある場合、共通在庫の残りは2枠なので、予約サイトからの予約を受け付けることができなくなってしまいます。(専用在庫1、共通在庫2が売れ残る)

共通在庫と専用在庫

このように、専用在庫があるために、本来であれば受け入れることができた予約をとりこぼしてしまうこともあります。

まとめ

販路が広がっても、それに伴う管理コストが大幅に増えることはありません。
共通在庫でみんな同じように予約をとることも、専用在庫を用意することにも対応できるので、在庫管理も1箇所で行えます。
機会損失も防げる共通在庫で、販路が増えても安心ですね!
予約増に向けて販路拡大となるサイトコントローラー機能もぜひご活用ください。