日々SNSを運用されている方も多いと思いますが、その特徴やポイントを押さえて有効に運用できていますか?

種類も数も多いSNSとその投稿内容に追われて、運用だけ大変で、なかなか効果が出ない悩みがあると相談されるケースがよくあります。

この記事では、SNSの運用を効果的に行うために、各SNSの特徴や運営で押さえたいポイントを解説していきます。

効果的なSNSの運用とは?

巷でSNSが流行っているので、とりあえず主要なものだけやっているという方も多いのではないでしょうか?実際に運用していると、多くの時間や工数を取られてしまいますよね。

ではなぜSNSを運用する必要があるのでしょうか?現地体験事業者の観点から、本当に必要なことは何なのかを確認していきましょう。

SNSでバズるのが大事?

SNSと聞くと、投稿で多くのいいね!を獲得したり、投稿がバズって広く拡散されてニュースで取り上げられるというイメージされる方が多いのではないでしょうか?

確かにバズって拡散されると、幅広いお客様に目が触れて、一定の宣伝効果はあるかもしれません。

では自分がそういったバズった投稿を見た時のことを思い出してみましょう。過去1週間に見たバズった投稿をどのくらい覚えていますか?

そうです、バズった投稿は広い拡散効果はあるのですが、あくまで一過性のもので大きな効果は期待できません。また、そもそもバズる投稿を作るの自体が難しですよね…

フォロワーを増やすのが必須?

では、バズ狙いではない、フォロワーを増やすことはどうなのでしょうか?

確かにフォロワーを増やすことで、投稿した内容がフォロワーに伝えるだけではなく、いいねや共有などで、フォロワー以外にも拡散して伝わることがありますよね。

SNSのフォロワーを増やすことは、潜在的な顧客層にリーチするという意味では良いことなのですが、運営している「SNS自体の中身」が、自社のサービスと関連が薄かったり、そもそもSNSだけで止まっていては集客や売上に繋がりません

将来的にSNSの多大なフォロワー数を利用して、広告ビジネスをされたい方には良いかもしれませんが、事業者の本業のビジネスとはちょっと違うものになってしまいますよね。

SNSを効果的に運用できるポイントは?

それならSNSはどういったことに使うのが良いのでしょうか?

ポイントは、各SNSの特徴を掴んだ上で、それぞれの必要なタイミングで、必要な部分だけ使うというのが一番効果的になります。

つまりSNSを使う目的別に分けることで無駄をなくし数ある多くのSNSを目的別にしっかり使い分けることが大切になります。

必要なSNSを必要な分だけ使えれば、時間や工数も掛けすぎに狙った効果だけを得られる可能性が高まります。

では次からはSNSの特徴を見ていきましょう。

各SNSの特徴を確認

普段何気なく使っているSNSですが、その特徴を改めて意識したことはありますか?

知っているという方も多いとは思いますが、改めてどういった特徴があるのか、現地体験の事業事業運営として、どういったところに使えるのか見ていきましょう。

参考までに国内のSNS利用者数の一覧です。

No媒体利用者数発表時期
1LINE8,600万人2020年10月時点
2Twitter4,500万人2018年10月時点
3Instagram3,300万人2019年3月時点
4Facebook2,600万人2019年7月時点
5TikTok950万人2018年12月時点
6Pinterest870万人2020年12月時点
7LinkedIn200万人2021年5月時点
SNSの利用者数

Facebook

ユーザー層と特性

Facebookは国内では約2,600万人/月間が使っている巨大なSNSで、主に以下のようなユーザーが使っている特徴があります。

  • 年代:40~50代がメイン、10~20代は他と比較すると少ない
  • 男女別:比較的男性が多く利用

Facebookは実名制なことから、リアルな友達や知り合いへの利用として使われていることが多いようです。したがって、投稿やいいねを通じた、知り合い向けのコミュニティ拡散をされるケースが多くあります。

また、Facebookをビジネスのツールとして利用されている個人も多くいます。プライベートの投稿は少なく、主に勤めている会社の情報発信や、自身の行ったプロジェクトの発表、プレスリリースなどと連動して業績をアピールするなどの使われ方もありますよ。

使える機能

個人のFacebookの主な使い方は、投稿(ニュースフィードやストーリー)やいいね、共有がメインですが、事業者が使う場合には「会社アカウント専用」の追加機能があるんです。

  • イベント機能:オンラインやオフラインのイベントを作って、ファンに向けて招待をしたりできる
  • グループ機能:ページのファンがページについて投稿したりコメントしたり、交流できる場所が作れる

こういった機能を上手く使うことで、投稿だけではなく、自社のファンに対するサービスができそうですね。

使いどころ

上記のユーザー層と機能を踏まえると、Facebookは主にファンのためのコミュニティーとして使うことで大きな効果を発揮します。

例えば常連さんや、ロイヤルカスタマー向けの情報発信の場として利用したり、参加してくれたお客様が友達へ紹介するためのツールとして利用ができます。

逆に、Facebookを通じた不特定多数のお客様への発信や、プロモーションの告知は訴求力が弱くなる傾向があります。

Instagram

ユーザー層と特性

インスタグラムは国内では約3,300万人/月間が使っている巨大なSNSで、主に以下のようなユーザーが使っている特徴があります。

  • 年代:10~20代がメイン、40~50代は他と比較すると少ない
  • 男女別:比較的女性が多く利用

インスタは匿名性と写真・動画だけで映えをアピールできる簡単さが売りで、同じ感覚や趣味を持った不特定多数のユーザー間で繋がったコミュニティーといえます。

また、ユニークなハッシュタグを使ったアピールや、一般タグからのSNS内検索なども回数が多いのも大きな特性といえますよ。

使える機能

インスタといえば、写真や動画の投稿ありきのサービスです。加えてストーリーの活用もされていますよね。個人としてはこれで十分なのですが、事業者観点からは主に以下の使い方を注力することで効果を発揮します。

  • プロフィールページの活用:投稿した写真や動画が一覧で見れる
  • ハッシュタグの活用:テーマごとの写真表示や、検索向けの対応ができる

何かしらの投稿した画像に対してお客様が良いなと思ったら、結構な確率でプロフィールページも見てくれます。この時に、インスタ映えするものだけではなく、サイトでは普段載せていない現場感が分かるような写真や動画があると興味を持ってくれる可能性が高まりますよ。

ハッシュタグは、ツアーやアクティビティ名などを入れておくことで、見たい商品だけで参加中の写真が表示できたりするので、サービスに興味を持った人が、関連する写真や動画だけ見てもらうにも役立ちます。

使いどころ

インスタの特性は、写真や動画をテーマに、一定の興味を持ったユーザーに広く拡散できることにあります。せっかくアプローチできたお客様に、より深く興味を持ってもらう対応を忘れずにしましょう

インスタ映えでバズ狙いはもちろん、その後様々な写真を見てもらうための仕掛けとして、プロフィールページ作りや、ハッシュタグを使った関連する写真の検索性を上げることが大事です。

加えて、インスタだけで検索するユーザー層が増えていることに対応するため、ユニークなタグだけではなく、一般的に使われているタグも一緒に入れるようにしましょう。この一般的なタグの使い方は、SEO対策に少し似ていまよ。

もし余裕があったら、参加したお客様を巻き込んで投稿してもらえると、よりバリエーションが広がるのと、より広いユーザー層にリーチできますよ。

Twitter

ユーザー層と特性

ツイッターは国内では約4,500万人/月間が使っている超巨大なSNSで、主に以下のようなユーザーが使っている特徴があります。

  • 年代:10~30代がメイン
  • 男女別:男女満遍なく利用

ツイッターも匿名かつ、140文字以内の投稿といったカジュアルに使える点から、気軽に利用できるのが大きな特性です。また、いいねやリツイートといった機能で、簡単に拡散できてしまうのもポイントになります。

一般ユーザーが広く誰でも手軽に使えるので、バズったときの拡散力も高いのですが、逆に炎上したときの拡散も強いため注意が必要です。

使える機能

ツイッターは投稿とモーメントを使って気軽に使えますが、他のSNSに比べても圧倒的に投稿量が多いため、埋もれてしまう傾向にあります。もちろんプロフィールページも見られますが、数が多く文字が主体になるため、あまりじっくり見てもらえることがありません

逆に気軽につぶやける分、ツイートに対するコメントの返信や、ダイレクトメール(DM)を使ってのやりとりも多くなりますよ。

もちろんハッシュタグの利用も良いのですが、文字数の制限や、流れていってしまうツイートの関係上、インスタのように写真をストック的に使えるやり方は少し弱いといえます。

使いどころ

ツイッターはとにかく手数が求められるSNSのため、話題性のあるものを分けて様々な観点からたくさん投稿することで、流れを作りながらアピールするのに向いています。例えばプロモーションの告知やキャンペーンなどを、AA(アスキーアート)や絵文字、添付写真などでバリエーションを変えながらつぶやいたりできます。

また、ユーザーとのコミュニケーションも大事になってくるため、普段は表に出さない中の人のぼやきや、裏話など共感できるネタを織り交ぜるとより効果的になる傾向がありますよ。

LINE

ユーザー層と特性

LINEは国内では約8,600万人/月間が使っている超超巨大なSNSで、主に以下のようなユーザーが使っている特徴があります。

  • 年代:幅広い年代で利用
  • 男女別:若干女性が多いが、男女満遍なく利用

LINEは匿名で使えますが、メッセージングアプリとして普段のコミュニケーションの主体として使われていることが多くあります。友達や仕事、グループなど様々なシーンで使えるのも特徴です。

基本的には友だちに追加した人とトークをすることが多いため、不特定の誰かとやりとりをすることは少なく、企業側もLINEの公式アカウントを使っての対応が多くなってきていますよ。

使える機能

LINEといえばメッセージ機能とタイムラインですが、LINE公式アカウントを使うことで、様々な追加機能が使えるようになります。

  • メッセージ機能(一括配信):指定した友だちに一括してメッセージを送れる
  • ショップカード:自社のデジタルポイントカードが作れる
  • クーポン:デジタルクーポンを友だちなどに発行できる

ただ、不特定の誰かといきなり上記のようなやりとりを行うことは少ないため、基本的には友だち追加ありきのサービスと捉えるのが良いです。広く拡散を狙うという意味ではあまり向きません。

逆に一度友だちに追加してもらえば、様々なことができるといえますよね。

使いどころ

LINEはその特性や利用傾向からすると、新規の集客というよりは、リピーター狙いの運営がより効果的になります。

例えば予約をしてもらった後のメッセージのやりとりや、当日の案内の送付、参加後のメッセージの一斉送信など、信頼してもらった後にできるコミュニケーションの円滑化で効果を発揮します。

もしポイントカードやクーポン機能を使うのであれば、来やすい周辺の近隣地域やよく来てくれるお客様向けの対応として使うのがおすすめです。

Youtube

ユーザー層と特性

Youtubeは国内では約6,500万人/月間が使っている超超巨大なSNSで、主に以下のようなユーザーが使っている特徴があります。

  • 年代:幅広い年代で利用
  • 男女別:男性が若干多め

無料で誰でも動画や配信を気軽に見れることから、どの世代でも高い利用をされています。チャンネルの登録から、自動で関連のある動画が次々と流れるなど、ユーザーが受動的に気になるものが見れるといった仕組みが作られています。

近年ではコメント機能やスーパーチャット機能が多く使われ、更に盛り上がりを見せていますよ。

逆に動画自体の拡散としての仕組みは他のSNSに比べると弱く、一定の興味のあるユーザーを対象に見てもらうことと考える方が良いです。

使える機能

動画を投稿する側としては、チャンネルの設定やタグの設置、目立つサムネイル、各動画内のセクションのサマリーなど様々なことに気をつけながら対応が必要です。

また、ライブ配信機能を使うことで、ユーザーとリアルタイムのコミュニケーションをしながらのやりとりも可能で、無料のオンラインツアーなどで使われるようになってきました。

使いどころ

現地体験としてのYoutubeは、SNS単体というよりも、サイトや他のメディアと組み合わせての利用がおすすめです。例えば投稿した動画は検索エンジンの結果(Googleなど)にも出てきますし、簡単にサイト内に埋め込むことができます。

動画を見てくれる=一定の興味を持ってくれているお客様なので、サイトや他のSNSだけでは伝えられない魅力を伝えると、最終的に予約に繋がる可能性が高まりますよ。ツアーやアクティビティの催行の様子を取ったものや、自社のプロモーション動画を作って投稿し、様々な箇所へ埋め込んで利用するなどが考えれます。

Tiktok

ユーザー層と特性

Tiktokは国内では約950万人/月間が使っているSNSで、近年急激に伸びているSNSです。

  • 年代:10~20代に集中
  • 男女別:女性が多い

短い動画を主体とした共有向けのサービスとなっており、基本はバズ作り向けのメディアになっているといえますよ。

逆に本業としての良さやサービスの案内は難しいため、利用する範囲には注意が必要です。

使える機能

Tiktok本体の機能というよりは、いかに面白くてバズる動画が作れるかといった企画力の方が大切になっています。どういった曲を使うか、どんな動きを出すかなど試行錯誤をしながらの努力が必要になります。

Tiktokで作った動画を、他のSNSでシェアしてもらう使いかたを軸に考えるのがおすすめです。

使いどころ

現地体験としての相性は悪くないのですが、対象ユーザーや利用用途を考えると、直接的なビジネスにはあまり結びつかないといえます。

ユニークな体験を提供しており、バズってニュースに取り上げられるなどの話題作りを行いたい方向けには良いかもしれません。

目的別で使いたいポイント

各SNSの特徴を踏まえた上で、どういった目的をどんなSNSを使うのが効果的でしょうか。各目的別に使いたいポイントを見ていきましょう。

ブランディングや認知度向上

自社の体験やサービスを幅広く広げたりブランディングを行うにはインスタグラムが効果的です。

インスタ映えするような写真でブランディングをしつつ、よく使われるハッシュタグを使ってSNS検索ユーザーにアプローチすることもできますよ。

また、ツアーやアクティビティ参加中の写真や動画なども織り交ぜることで、他では見えないリアルな体験を発信することも大切です。

まとめると、インスタ単体というよりは、予約サイトと合わせて使うことで、予約までのファネル作り(興味を持ってサイトまできてもらうこと)や、予約をしてもらうための好奇心を刺激するのに役立ちます

もちろん参加してくれたお客様への投稿を依頼するのも良いですが、インセンティブをつけるというよりは、自然に投稿したくなるような仕掛け作りをどう作れるかがポイントになります。

このあたりのインスタの活用方法などは、今後の新しい記事で紹介予定です。

プロモーション

展開するキャンペーンやセールを広く告知したい時は、ツイッターを利用しましょう。SNSの中でも一番強い拡散性を上手く使って、リツイートに対してインセンティブを付与して広げる独自キャンペーンを展開することもできますよ。

もし各ツイートに反応があったら、可能な限りコメントの返信などの対応をして、ツイッター内の投稿を盛り上げましょう。

また、ツイッターはとにかく手数が大事なので、根気よく投稿を複数回続けることが大切です。1つのキャンペーンでも、手を変え品を変え、様々な観点から投稿を作ってみましょう。余裕があったら、ぼやきをしたり、ユーモアある内容に仕上げていくのがおすすめです。

ツイッターの活用方法などは、今後の新しい記事で紹介予定です。

コミュニケーション

実際に予約したお客様ファンやリピーター向けコミュニケーションはFacebookとLINEの活用がおすすめです。

Facebookは、参加したときの様子を投稿して関連付けたり、特別なイベントを募集したり、常連やファン向けにグループを作ったり、繋がりを生かしたコミュニティー作りが大切です。自社のファンになってもらうための仕組みとして、様々な機能を上手く活用しましょう。

また、Facebook(とInstagram)のメッセンジャー機能を使えば、個別のやりとりやお問い合わせの対応などもできます。

LINEは、予約後の細かい問い合わせ対応や、当日の案内に使うのがおすすめです。予約前は警戒して友だちに追加しにくいですが、予約後なら安心して追加してくれますよ。

更に参加後にも、メッセージ機能やタイムライン、ポイントカード、次回参加のクーポンなどを配ってリピーター化するための取り組みも行えますよ。

まとめ

各SNSの特徴はしっかりと理解できたでしょうか?利用するユーザー層も、使いかたも全く別になっているので、それに合わせた対応を行うのが大切なことが分かったと思います。

ただ闇雲にSNSで投稿したり運用するだけでは、時間だけかかって効果が得られません。しっかりと目的別に使い分けをすることで、手間をかけずに効果を出すことを意識しましょう!

今後のアカデミーの記事では、各SNS別の活用方法はもちろん実際に予約や売上に繋げるSNS運用をどうするかをご紹介予定です。

気になる方は、是非メールマガジンに登録してくださいね。