前回の記事では、体験談による効果など一般的な内容をご紹介しました。
今回は現地体験のオンライン販売を促進する画期的なNutmeg(ナツメグ)の新機能「体験談」について、実際の画面サンプルと共にご紹介します。

既にNutmegに登録しているユーザーも、検討中の事業者様も、オンライン販売のスピードが大きく変わる体験談は見流せない機能のはず!是非この素晴らしい機能を体験し、自社サイト強化に取り組んでいただきたいと思います。

2021年7月リリースの新機能「体験談」

ベーシックプランも対象の新機能

体験談機能は無料プランであるベーシックプラン加入者含め全ユーザーがお申込みできる有料サービスです。

加入プランに関わらず、一律価格でオンラインでの販売促進を強力にサポートする機能が手に入ります。
現地体験事業と長期的な成長を目指されている事業者や、Web広告に限界を感じている事業者にとって試す価値のある機能といえます。

お客様全員が広告塔!体験談で現地体験の予約を加速

体験談についての全般的な知識は前記事をご覧いただきたいと思いますが、簡潔にいうと、体験談は過去の参加者が推奨人となり、次々と新しいお客様を引き込んでくれる、無料かつ強力な広告であると言えます。

企業による発信ではなく、実際に体験したお客様の言葉だからこそ響くものがあり、現地体験商品を検討しているお客様にとっては、予約をするかしないか、重要な判断基準になります。

低い価格帯の現地体験であれば、体験談以外の要素、例えば価格や開始時間なども同じくらい重要になりますが、価格が上がるほどに実際の体験を文章化・数値化した評価が必要になります。

体験談は自社サイトにこそ必要

予約サイトの多くは体験談機能をもっています。例えば日本国内のアクティビティに強い「じゃらん」や「あそびゅー」、海外でのアクティビティならば「VELTRA」など、いずれも体験談がSEO集客の重要戦略であることは間違いありません。

では、こういった予約サイトで掲載しているから自社サイトでは体験談は不要なのかというとそんなことはなく、むしろ自社サイトにこそ体験談は付けるべきです。予約サイトの場合には、数多ある類似アクティビティでお客様が迷わないように比較対象として体験談を利用するように導線をひいています。つまり、その場限りの予約を予約サイト内の他事業者から勝ち取るためのツールです。予約サイトからすると、サイトに訪問してくれたお客様がどの商品を購入してくれてもよく、できれば単価が高い事業者に流れてほしいと考えています。これでは、せっかく貴社の体験を予約してくれたお客様をリピーターに変えることはできません。

自社サイトで体験談機能を備えていれば、自分たちの商品に対して参加者による投稿が蓄積します。商品内容は時代によって変わっていくと思いますが、参加者が貴社に対して感じたこと、ガイドへの感謝などは商品に関係なく新規顧客の心を打つでしょう。

短期的な売上を見ている予約サイト、長期的な成長を目指す自社サイトで体験談の役割が違うということを覚えておきましょう!

価格

Nutmegの新機能「体験談」は月額制の有料機能です。

利用料金については、2021年7月に公式ページにてご案内をいたします。

体験談掲載の流れ

それでは、Nutmegの予約ページに参加者体験談が掲載されるまでの流れについてご紹介します。

①現地体験に予約~当日まで

最初のステップはもちろん現地体験に予約が入り、参加をしていただくことです。
参加が完了するまで体験談を投稿することはできません。

②参加体験談の投稿依頼メールをお客様へ自動送信

参加完了日の翌日(+1日)に、Nutmegのシステムが登録されている代表者のEメールアドレスへ体験談投稿依頼メールを送信します。

体験談投稿では、お客様によるレートのつけ間違えが頻繁に起こります。
1つ星を最低評価と捉えるお客様もいれば、最高評価だと捉える方もいます。お客様の勘違いにより影響を受けるのは事業者です。
Nutmegはそういった予約サイトで頻繁に起こる課題を熟知しています。改善点として、どなたでも視覚的に理解できる「表情マーク」を作りました。
表情を選び投稿ボタンをクリックすると、投稿ページへリンクされます。

体験談投稿依頼フォーム例

③お客様による投稿

お客様による投稿フォームでは「評価」「タイトル」「コメント」「名前」「参加形態」の5点は必須項目となり、写真投稿は任意項目です。2021年7月現在動画のアップロードには対応していません。

画像のアップロード枚数に制限はありません。

お客様による投稿フォーム

この後は、内容確認や体験談規約に同意してもらい、投稿です。
お客様側のアクションはここまでです。

投稿が完了しても、予約ページには掲載されません。
事業者による内容確認と承認を経て予約ページに公開されます。

④事業者による体験談の承認または却下

お客様の体験投稿後は、事業者が内容を確認し、掲載可否の判断を行います。体験談掲載判断については大変重要な項目になりますので、別記事でも今後詳しく深堀りをしていきたいと思います。

参加者へのコメント返信は任意となり、無記入でも承認をすることができます。

参加者へのコメント返信にもSEO効果はあると考えられます。また、素敵なコメントが残っていると、これを見る新規のお客様にも良い印象を与えますのでできるだけコメント返信は行うことをおすすめしています。

なお、お客様の体験談の確認やコメント記入は、管理画面以外にも、該当のお客様予約詳細ページからも行うことができます。

予約詳細の中に「レビュー」タブがあります。
ここからもお客様の投稿内容の確認と編集が可能です。

⑤予約ページに公開される

事業者の投稿承認が行われると、即座に予約サイトに体験談が公開されます。

「☆(星)」を表示して視覚的にアピールしつつ、お客様の体験談を参加時期や参加形態、評価別に絞り込むことができことで予約検討中のお客様に近い状態の評価を確認していただけるようになります。これにより、期待値とのすり合わせが行われ、予約率が上がります。

体験談を増えると、様々な新規顧客の疑問を解消できるコンテンツが出来上がります。
お問い合わせ率が下がることは、人件費の削減にもつながりますし、何よりも体験談が多い=信ぴょう性が高いと認知され、予約数も増加していきます。

体験談機能がないと、常にお客様の集客にも力を割き続けなくてはならないため、できるだけ早く体験談は導入することをおすすめします。

コース一覧へも表示される

投稿された体験談は「コース一覧」のサムネイル下にも評価点が表示されます。
ちょっとしたことですが、コース一覧を見るお客様をできるだけ迷わせず購入をお手伝いすることは予約率に関わる重要な機能です。

ベーシックプランのコース一覧への表示例

体験談を集めよう!

体験談機能を導入したら、積極的に体験談を集めていきましょう。
1件の体験談が2件の予約を生み出す、それくらいに価値がある資産になりますので、体験談数が少ないうちは、意図的に獲得に集中することがおすすめです。

自然投稿率は10%

参加したお客様のうち、自ら体験談を投稿してくださるのは全体の10%程度です。
体験談を100件集めたいと思ったら、1000件予約を集めないと達成ができないと考えると途方もなく大変に思えてしまいますね。

体験談で有名な「食べログ」などは単価が低く利用者数も多い飲食業界の口コミサイトですので、あれだけの数が集まります。
1年に1回の頻度の旅行で100件の体験談を集めるのは簡単ではありません。

インセンティブを用意する

体験談数を増やす最も効果的な方法はインセンティブを与えることです。
お金で釣るような方法に抵抗を感じる事業者様もいらっしゃるかと思いますが、体験談数が少ないうちは、自然投稿は期待ができません。
釣りでいう撒き餌と同じで、ある程度の量が揃うと、自然投稿数も増えていきます。

インセンティブとは具体的には「割引」です。
筆者も過去に数百件以上の体験談企画を旅行会社・事業者と行ってきました。その経験から、体験談を増やすには割引によるインセンティブが最も効果的と結論づけています。

インセンティブを使った体験談の収集方法については別記事でご紹介をする予定です。

体験談の初期目標は100件、以降は毎月1件で良い

体験談の目標獲得数は、1つのツアーにつき100件あると、ほとんどの旅行形態のお客様の背景に合ったコンテンツを見せることができるでしょう。また、SEO効果としても100件を越えたくらいから実感できるようになります。

それ以降ですが、毎月1件新規で体験談を獲得していければ大丈夫です。
1つの現地体験に対して、毎月新しい体験談がある=参加者が絶えないという印象を与えることができるため、検討段階のお客様へ安心感を感じていただけます。

体験談利用規約

最後にNutmeg体験談の利用規約もご紹介します。
以下リンクをご参照ください。

https://ntmg.jp/service/review.html

まとめ

Nutmegの最新機能「体験談」の概要はいかがでしたでしょうか。
有料機能にはなりますが、体験談は長い期間に渡り集客効果を生み出す費用対効果の高い販促ツールです。
今のオンライン集客に限界を感じていれば、体験談による集客戦略を試してみましょう。現地体験は1回1回がお客様にとって貴重であり、安易に予約するものではありませんので、実際の参加者による評価が大切になります。信頼できる体験談が集まると、自然と予約が増えていくことを実感できるようになります。