コロナ禍が長引く状況ではこれまで以上に、お客様に現在の情報などをお届けすることは重要になっています。コロナ対策も含め、どこにどんな情報を載せてお客様に発信するのが良いのかまとめました。

お客様へ向けた情報発信のツール

ホームページ・ブログ・SNSなど、さまざまな形で事業者様から情報を発信することができますが、それぞれ利用しているユーザーも違い、ユーザーが欲している情報も異なります。必要な情報を適した場所に発信して、ターゲットのユーザーにきちんと情報を届けられるように、まずは各媒体・ユーザの特徴を確認してみましょう。

ホームページ

事業者様のホームページを訪れるユーザーは、提供されているツアー・アクティビティに興味があるお客様だけではなく、取引先や競合・現地体験を提供する側で働きたい人、などさまざまな方がいらっしゃいます。
それぞれ違う目的でホームページを閲覧するので、全ての方にベストな情報を提供することは難しいですが、共通して言えることは「会社に興味のある方」が見にくることです。ホームページに掲載するページの目的・ターゲットを整理・明確にし、間違った情報や古い情報が無いようにしましょう。

ブログ

ブログの場合は、ホームページと比べるともうちょっと広いユーザーが対象になることが多いと思います。「会社に興味のある方」や商品の具体的な内容に興味がある方ではなく、提供している商品のカテゴリーに興味がある方ですね。お客様になる可能性がある人(潜在顧客)なので、事業者様が提供する商品にもっと興味を持ってもらえるような、より「集客」としての投稿がメインになるのではないでしょうか。

SNS

SNSはカジュアルな場としてお客様とコミュニケーションを取ったり、つぶやきなど「中の人」感を出したりすることに向いています。商品の紹介や、案内などを伝えるということで考えると、SNSでは文字数に制限があったり、タイムライン上で情報が流れていってしまったりするので、オフィシャルなお知らせにはあまり向かないですよね。ホームページやブログのURLを記載してページを紹介・誘導する、といった使い方が自然です。

ホームページの「お知らせ」の活用

会社の顔・名刺がわりになるホームページですが、会社概要・提供している商品など固定の情報にプラスして、「お知らせ」ページを使って事業所の「今」をお伝えすることで、サイト訪問者が知りたい情報を発信することができるようになりますよ。

コロナ禍の現地・営業状況

先の見えないコロナ禍で、どのような対策を取られているのかをお伝えした方が良いことは別の記事でも書いた通りです。
新型コロナウイルスへの対策とお客様へのご案内

しかし、「対策」と「状況」は違うもので、「状況」は日々変わっていきます。現地の人出・旅行者が増えているのか、お客様の受け入れ状況・商品の催行状況、ワクチン接種状況など、お客様自身ではなかなか知ることが難しい、生の声をお届けしてあげると安心感にも繋がりますね。

商品の案内

新しい商品ができたときには予約サイトに商品を掲載するだけでなく、「お知らせ」としてホームページにも掲載するとより多くの人の目に留まるのでオススメです。商品ページやお知らせのページをSNSの投稿にすれば更なる拡散が期待できますね。

もし、何らかの理由で催行を休止している商品がある場合には、商品のタイトルに「【一時休止中】」などを付与したり、商品の紹介文を編集する方法もありますが、別途「お知らせ」に理由や再開目処などをご案内できるとより親切です。

プロモーション・キャンペーン告知

GoToトラベルが再開して地域共通クーポン利用できるようになったら、しっかりお知らせしましょう。また、事業者様独自のキャンペーンなどで割引を行う場合には、予約サイトの商品で割引表示するだけではなく、告知もしっかりした上でキャンペーンを運営していきましょう。予約サイトの表示だけでは商品に興味があった人にしかアプローチできません。お知らせの作成 & SNSで投稿して、できるだけ多くの人にキャンペーンを知ってもらいましょう

ブログとお知らせ

現地の状況やプロモーションの告知であれば「ブログでも良いのでは?」と思われた方もいらっしゃると思います。
はい、会社のブログとして公開していれば、同じように情報発信ができるので、ブログでも可能です。では、ブログとお知らせをどうやって分ければ良いのでしょうか。

ブログを運営している目的もさまざまなので、明確な答えはありません。

先にもお伝えしたように、ユーザーは特定の「会社」に興味があってブログに訪れるのではなく、もっと広い意味で、漠然と何かに興味があるユーザーがブログの訪問者になることが多いのではないかと思います。例えば「沖縄 ダイビング」と検索した結果、ブログの1つの記事が検索にヒットするような場合ですね。

かなり雑な形ですが、ユーザーの行動としては以下のように段階を踏んで予約へつながると考えることができます。

  1. 興味のあることを検索しブログの記事を見つける
  2. ブログからより具体的な商品に興味を持つ
  3. ホームページや予約サイトで商品について知る
  4. 予約を申し込む

これを踏まえると、ブログでは不特定多数を対象に「集客」をターゲットとし、ホームページや予約サイトへ誘導できるような記事を掲載し、より明確に興味を持っていただいたユーザーに対して、次のアクションにつながるような情報をホームページ・お知らせに載せる、という運用が考えられます。
もちろんこれが全てではないですが、ターゲットも異なるはずなので、ブログ・お知らせに載せる記事は明確に棲み分けしておくことをお勧めします。

まとめ

ホームページの「お知らせ」とブログは、すでに運用されている事業者様も多いと思います。それぞれのターゲット・目的を改めて確認して掲載内容をきちんと整理すると見やすいホームページ・ブログになりますよ。

事業者様から情報を発信する場としてブログを開設しても、長期間記事の投稿がなければ意味のないものになってしまいます。運用には手間も時間もかかりますが、定期的に記事を公開できるように頑張りましょう。
お知らせの掲載は、予約へつなげる1つの機能としても活用できますし、各種情報を発信することで、お客様に「安心」を提供することも可能です。さまざまな情報を適切な形で発信して集客・予約に繋げられるようにしていきましょう。