ツアーやアクティビティなどの現地体験をオンラインで販売する際に、重要と言えることはたくさんありますが、根本的にインターネット上で商品を見つけてもらえないと、商売が始まりません。

2021年現在では、まだまだ検索エンジンによるSEOの優先度は高く、中でもGoogle1強の状態です。検索エンジンに登録すれば、少なからずアクセスは入ってくると思いますが上位ページに表示されれば訪問数はどんどんと増えていきます。

当記事では現地体験の商品ページの最適化、つまり検索性をより高め、予約率も上げるページ作成方法の基礎について触れていきます。

「最適化」の重要性を知ろう

商品ページの最適化ってなに?

SEOという言葉は知っていても、最適化はあまり聞きなれないかもしれません。商品ページをしっかりと、お客様が求めるものに変える作業をNutmegでは”最適化”と呼んでいます。Nutmegで作成した商品ページは、何もしなくてもシステムがサイトマップを作成してGoogleへのインデックスを実施します。初歩的なSEO対策としては、何も行う必要はありません。(Bingなどへのインデックスは別途実施していただく必要があります)

では、最適化の役割がなんなのかというと、情報の価値を高め、予約率と検索エンジンの評価を上げることにあります。

商品作成時に一緒にやればいいと思うかもしれませんが最適化にはそれなりの工数がかかりますので、主力商品から一つずつ行っていくのがおすすめです。

最適化を行うタイミング

最適化による効果はすぐに実感しづらく、売上として実感できるまで数か月かかることもあります。主目的でもある検索エンジン上位ページへの表示は1日や2日では行われませんし、最適化を実施したからといって、ページランクが上がる保証はありません。

実施する価値は間違いなくありますが、遅効性であることはご理解ください。

最適化が効果を出し始めるまで、おおよそ2~3か月はかかると考えて、ここから逆算して計画を立てるのがおすすめです。

夏のお盆時期の集客最大化を狙うならば、遅くても6月中には最適化を完了させるくらいの感覚がいいでしょう。

最適化の実施頻度

最適化の頻度は明確な答えはありませんが、1度で完了になることはありません
理由は、お客様の趣向は変化するためです。
ファッションも、毎年流行があります。現地体験商品にも同じようにトレンドがあります。ファッションほどに移ろいやすいものではないのですが、お客様が検索に使うキーワードも3年前と今では違うと思います。
未来を予想するのではなく、現時点の最新のトレンドに商品情報を合わせるのが最適化です。

また、検索エンジンのアルゴリズム変更も時折行われます。
アルゴリズムのような技術的な変更はNutmegのエンジニアが対策を行いますので事業者の皆様は、お客様に寄り添った商品ページの最適化を目指していただければと思います。

最適化で意識すべきポイント

ここでは、最適化のテクニックとして抑えておくべきポイントを3つご紹介します。予約ページの各項目に最適化を行う際には、この3つのポイントを愚直に実践し繰り返していきます。

SEOキーワード

最適化の際はお客様が調べるであろうキーワードを織り交ぜて文章を作るのが基本です。
お客様が検索に使うキーワードの調べ方はNutmeg Academyでもご紹介済です。

ビッグワード、ミドルワード、スモールワードなど5~20個ほどのキーワードを繋いで、文章にして商品ページに反映させると効果的です。ただし、キーワードを増やす代わりに文章として魅力がなくなってしまわないようにご注意!それならば、キーワードを減らすほうがグッドです!

クリックしたくなるか

作った文章が思わずクリックしたくなるような文章であるほど最適化は成功します。クリックが多いサイトは必然的に、ページが上位にランクアップしやすくなります
奇をてらうことはしないで、読みやすくて、端的にこのページがなんなのか分かる文章を心がけましょう!

見やすさ

SEOキーワードを含んだ読みやすい文章が出来上がったら、最後に客観的な見やすさをチェックしましょう!なんとなくカンや癖で作ってしまうと、お客様が情報整理をしなくてはいけなくなるので、疲れてしまい、ウェブサイトを閉じてしまいます。

<見やすさのポイント>
・トーン&マナーが統一されているか
・キーワードの並び順はルール化しているか(商品タイトルなど)
・☆など余計な記号を使っていないか
・全角/半角がごちゃごちゃになっていないか

最適化を実施する

Nutmegの商品ページの中で、最適化する箇所についてお話します。
ここで紹介する箇所をしっかり抑えておけば、あとはプロモーションによる集客や、新しい企画でのアピールなどの打ち手に集中していただけます。

SEO効果の高いMetaタイトルとMeta Description

最優先で抑えておくべき最適化箇所はMetaタイトルとMeta Descriptionです。Nutmegでは「商品タイトル」と「商品紹介文」にあたります。

これらが重要と言うには根拠があり、Googleが実際にMetaタイトルとMeta Descriptionを検索結果の表示の参考にしていると公表しています。
Google 検索セントラル

Nutmegで商品ページの最適化に取り掛かる際にもまずはこの2つのMetaタグを作りこみましょう!
これら項目別の詳しい最適化アクションは別記事で今後、深堀していきたいと思います。

商品タイトル

Metaタイトルです。商品タイトルの具体的な作り方(書き方)は既に記事化していますので、ご参照ください。

売れる商品タイトルの付け方とは?

商品紹介文

Metaディスクリプションにあたる部分です。”スニペット”と呼ばれることもあります。

例えばGoogleではこのイメージの黄色で色付けした箇所がMetaディスクリプションです。Nutmegの管理画面では、紹介文の文字数制限はありません。ただ、検索結果の画面に表示できる文字数は限りがあり、半角英数字を入れるかどうかで変わるのですがパソコン画面では90文字~120文字程度、スマホなどの画面では70文字くらいまでは切れずに表示されます。それ以上になると「…」と省略されてしまうので、伝えたいことの優先順位を付け、文頭に配置していきましょう。

スケジュール詳細

現地体験のスケジュールやスケジュール詳細にも最適化を施します。

スケジュール最適化のコツは、例えばこれから夏休みの集客を狙っているなら、去年の夏のお客様のデータを分析してください。そこから見えてきた顧客層を意識したSEOキーワードや、去年問い合わせが多かったものを書き足したりして、集客と予約率を上げていきます。最適化が効果を発揮するまでには時間がかかるので、作業はお早めに!

以下の過去記事もご参照ください。

予約サイトのスケジュールを魅力的に変える方法

まとめ

商品ページを登録した時点でも、NutmegはSEO対策が実施されているため、需要さえあれば、アクセスを集め集客につなげることはできます。

しかし、お客様の趣向は日々変わるものです。商品ページ作成だけで終わらず、まだリーチできていないお客様にも自社の現地体験を探しあててもらえるように、適切な情報を商品ページに加える「最適化」を実施しましょう。

夏休みなど逃したくない時期があれば、2~3か月前には最適化を終わらせておけば、万全の状態でウェブ集客を行えます。直前になって焦ることがないように、Nutmeg Academyの過去記事も参照して最適化を行っていただければと思います。