Nutmegのスタンダードプラン以上のプランを利用していると、自分だけの”売り場”が持てる、「プライベート・マーケット・プレイス(PMP)」機能が解放されます。

当記事ではPMPの機能の一つである「カテゴリ」設定の方法と、設定したカテゴリのクリック率を高めるヒントをご紹介します。

カテゴリがあると予約率が上がる

予約率を上げるにはキャンペーンを行ったり、クーポンを配布したり、新しい企画を考えたりと、様々ですが、カテゴリ設定の重要性は見過ごしがちです。

現地体験の商品数が増えれば、当然予約受付のページも増えることになります。
ウェブサイトの中のどの部分にお客様が探している商品があるのか、辿り着けないといくらキャンペーンなどを打ち出していても予約は入りません。

カテゴリは、探している商品がどこになるのかを示す標識の役割と考えましょう。普段行きなれていないスーパーで、闇雲に小麦粉を探してもなかなか見つからないのと同じです。通路にサインがあれば、「粉ものはこの辺だな」と当たりをつけられますよね。それと全く同じなのです。

お客様が探している商品ページにアクセスしやすくなると、余計な情報(探している商品以外のページなど)の整理に時間を使う必要がなくなります。
その分、現地体験の内容をじっくりと吟味して、予約する価値があるかどうかの検討に時間を費やしてもらえ、結果、予約率がカテゴリ整理されていないサイトに比べて高くなります。

商品数が現時点で少なくても、事業を継続していくと商品数は増えていくのが通例ですので、早い段階からカテゴリ設定を導入していくことをおすすめします。

お客様が見つけたい商品を見つけやすくしないと、なかなか予約には結びつきません。

カテゴリ設定機能はスタンダードプラン以上から利用可能

カテゴリ設定はNutmegのスタンダード・プラン(月額 税抜き10,000円)から利用可能です。

ベーシックプランでは、商品1つ1つをオンライン販売することに特化しています。
一方、スタンダードプラン以上になると、1回の旅行の中で複数商品を購入してもらったり、リピーターを形成したりと、より総合的なオンライン販売を目指す事業者に適しています。

スタンダードプラン以上では、カテゴリを含め以下の機能を使うことができます。

・カテゴリ
・人気ランキング
・特集設定
・おすすめツアー・アクティビティ
・外部リンク
・絞り込み検索

カテゴリはSEO効果あり

Nutmegのカテゴリページはそれぞれが独立したURLを持ちます。Nutmegの特徴として、各独立ページはすべてサイトマップ化され、事業者側で更新の必要もなく自動でGoogleなどの検索エンジンにインデックスし続けます。

カテゴリページのあり・なしで比べると、検索エンジンのクロール対象になるページ数が異なり、当然ページ数が多い方がSEO効果も高くなります。(各ページの品質が重要になりますが、こちらが別記事でご紹介したいと思います。)

イメージ図で表すとこのようになります。

カテゴリの設定方法

カテゴリの設定はとても簡単かつ直観的な操作で行えます。

PMP編集ページを開く

始めにPMP編集画面へ移動します。
スタンダードプラン以上をご利用のユーザーは、「自社マーケットプレイス」のリンクが表示されますので、クリックします。

新規カテゴリを登録する

カテゴリを新規登録します。

編集画面では登録したカテゴリは「縦」で表示されますが、画面上では「横」に配置されていきます。※今後デザインテンプレートが増えるなどして、見え方が変わる場合があります。

変更を保存する

登録や、並び順を変えたりしたら、最後に、画面最下部の「保存」ボタンを押して更新すれば完了です。
(すぐに更新が確認できない場合にはキャッシュやクッキーを削除してください。)

クリック率を高める最適化の方法

ここではカテゴリのクリック率を高め、販売促進に役立たせるテクニックをご紹介します。”お客様が探している商品を見つけやすく”することがカテゴリ設定の基本ですが、売上を増やすためにあえて他の商品を見せるというやり方も効果的です。

具体的にみていきましょう。

Zの法則

我々日本人は、縦型・横型両方の文章を使いこなす特殊な文化を持っています。
新聞や本は縦型の文章で、ウェブサイトは横型が多いですよね。

横型のウェブサイトを前提にすると、私たちの目線は左から右に流れます。情報は上段にあるものを優先的に捉え、下段に行くほど読み飛ばされると言われています。

この視線の動きは「Zの法則」と呼ばれています。

例えば、6つのカテゴリを設定したと仮定します。
下記、図の例では、「体験ダイビング」に最も視線が集まり、次に「ファンダイビング」、それから「ダイビングライセンス取得コース」という流れになります。

この視線の流れを原則として覚えておきましょう!

視線の動きは一般的にこのように「Z」の字を描くように動きます

売りたいカテゴリを「左」に持ってくる

Zの法則を使った販売促進テクニックは旅行予約サイトでも実践されています。
本来は”お客様が探している商品を見つけやすく”するためにカテゴリを設定すると話しましたが、それだと定番の現地体験ばかりに予約が入ってしまいますね。

それも良いのかもしれませんが、売上視点で見ると人気商品は価格的には”真ん中~低い”ことが多いものです。それでは、参加人数を増やさない限り、売り上げは伸びてくれません。

ここで登場するのがZの法則です。
平均価格よりも少し上くらいの価格帯のカテゴリを作り、視線の始まりである最も左側にカテゴリ設定をするのです。

視線が多く集まると、クリック率も比例して上がります。もともと探している商品以外には全く興味がないというお客様には響きませんが、参加する現地体験の候補を柔軟に変えてもいいと考えているお客様には、選択肢を一つ与えることができます。

また、第一印象は頭の中に残るものですので始めに目に映ったカテゴリに強い興味を抱かせることができます。

ここでミソとなるのが、前述したように「平均よりも少し上くらいの価格帯」の商品を紹介すること。価格帯が離れすぎている商品はいくら視線の始まりで紹介しても、検討には入りません。予算をちょっとストレッチさせれば届く価格、を視線の始まりに持ってくるのがポイントです。

定期的にクリック率をチェック ~トレンドは変化する~

視線は「Z」の字の形で動いていくと話しましたが、100%そうなるとは言えません。
特に商品数が多くなければ、カテゴリ設定数もさほど多くはなりませんので、視線は飛び飛びになっていくかもしれません。

Z字に視線が動くのは、それが最もストレスなく読める動きだから。なのに、欲しい情報が飛び飛びになっていると、お客様はストレスを感じていき、最終的にはウェブサイトから離脱という結果に。

そうならないよう、お客様がどのカテゴリをクリックしているのか、しっかりとデータで抑えておき、数か月に1回は並び順のメンテナンスを行いましょう。

定期的にクリック率をチェック ~Google analyticsでクリック率を確認する~

お客様がどのカテゴリをクリックしているのか、数値データはGoogle analyticsで集めます。
Nutmegでは、予約サイトにGoogle analyticsのコードを埋め込むことができます。設定方法については過去記事をご参照ください。

Google analytics(https://analytics.google.com/analytics/web)にアクセスしたら、左のメニューバーから、「Engagement」→「Page and screens」と順番にクリックします。
表示される画面内に、対象サイトのどのリンクがクリックされているのか、閲覧者数やユーザー数が表示されます。
基本的には、クリックされている数が多いカテゴリを視線の始まりに持っていきましょう。お客様を個ではなく全体として捉え、大多数のお客様の利便性が上がる順番にカテゴリを並び替えると、サイトの離脱率を下げることができるでしょう。

まとめ

スタンダードプラン以上のプランに申し込まれると利用できる「プライベート・マーケット・プレイス」の機能の一つが「カテゴリ」設定です。
お客様が探している商品を見つけやすくなり、予約率の向上が見込めます。
カテゴリページ自体にもSEO効果が見込めるため、商品数が増えるほど、多くのアクセスを集めることができるようにもなります。

カテゴリの並び順に工夫を加えれば、平均的な売上単価を上げる施策にも使えるでしょう。

季節性などを考慮して、売りたい時期に適した順番でカテゴリ設定を維持できるとサイトの離脱率低下、予約率向上に役立つはずです。