前回の記事でNutmegのスタンダードプラン以上の機能である「カテゴリ」設定の基本について説明をしました。
今回は、そのカテゴリを使い、SEO効果を高めることができる方法についてご案内します。カテゴリを対象にしてはいますが、基本的な概念はカテゴリ以外、例えば商品ページにも使えるものですので、自社の現地体験予約ページへの集客を行い方はぜひご一読ください。
Nutmegのカテゴリ設定でできるSEO対策
Nutmegのカテゴリ設定画面では、「カテゴリ詳細説明欄」と「ハイライト」の2箇所でSEO対策を実施することができます。各項目について簡単に触れていきます。
カテゴリ詳細説明欄
カテゴリについてを説明する項目です。主にこの項目に主要キーワードを入れ、SEO対策を施します。
ハイライト
もう1つの項目が「ハイライト」です。
全体的な説明は、上述のカテゴリ詳細説明欄で行っています。ハイライトでは、その中でも特におすすめのポイントを3つまで抜き出してPRすることができます。
予約率(コンバージョン率)アップとSEO対策、2つの効果が期待できます。
カテゴリ詳細説明欄の書き方
お客様の検索ワードを意識する
SEO対策の基本は、お客様がどういったキーワードを打って現地体験を探しているのかを見つけることです。
この点で、事業者の皆様は大変有利な立場にいます。ウェブマーケーターなら、様々なツールを使って、キーワードを分析して、SEO対策を行うのですが、現地事業者ならばお客様に直接聞いて確認することができるからです。お客様がどうやって現地体験を見つけているのかを聞いて、思ってもいないキーワードで検索していないか確かめてみましょう。そういったキーワードがあれば、すぐにNutmegのカテゴリページに追記すれば、どんどんと精度が上がっていきます。
お客様に直接確認ができないときには、下記のツールをお試しください。いずれも無料で利用できて、お客様の検索キーワードをおおまかに把握する一助になります。有料ツールは更に詳しいキーワード分析ができるようになりますが、現地体験のSEO対策に高価な有料ツールが必要になることは、経験則ではほとんどありません。下記ツールでお客様が検索するであろうキーワードをあぶり出し、できるだけお客様目線で想像を膨らませていけば、カテゴリ詳細文に含めていきたい必須キーワードが出てくるかと思います。
ラッコキーワード
OMUSUBI
Ubersuggest ※有料ツールですが、無料でお試しができます。
関連キーワードも盛り込む
例えばオーストラリアのケアンズにある世界遺産「キュランダ」のカテゴリ説明文を書くとします。
必須キーワードは例えば「世界遺産」「キュランダ」「ケアンズ」と言った、お客様がほぼ含めるであろうキーワードにあたります。
関連キーワードとは、すべてのお客様とまではいわないが、何%かのお客様は検索に入れてきそうな言葉です。
例えば、「気候」です。「気候」という単語は、全員ではありませんが、何割かのお客様は検索しそうではないでしょうか?
こういったキーワードを説明文に上手く入れ込むと、より幅広いお客様の検索結果に表示される可能性が高まります。
もちろんただ情報を探しているだけで、現地体験の予約をするつもりのないお客様まで拾ってくることにはなりますが、見込み客はどこに潜んでいるのか分かりません。狭めるよりは、幅広く検索結果に出るようにする方が予約数は伸びていきます。
文字数はミニマム100文字で書く
この項目はGoogleの検索結果でのスニペットにあたります。当記事を書いている現在では、スニペットは100文字前後まで表示され、表示しきれない部分は「…」と表示されます。
表示されない=SEO効果がない、ということではありません。
しっかりとSEOとしての効果は発揮されますのでご安心ください。検索結果の見た目も重視して、100文字前後で収めることもありますし、見た目よりもSEO効果を優先して、100文字以上書くこともあります。どちらが良いかはお好みで構いませんが、おすすめは最初の100文字は読まれることを意識した文章にする、それ以降はSEO効果を意識するといいでしょう。
ハイライトの書き方
完成イメージ
Nutmegでは、カテゴリの特徴やおすすめポイントなどを3つピックアップする「ハイライト」機能があります。見た目にも分かりやすく、どういった現地体験ができるのか旅行者に想像させ、予約させたくなる仕組みです。
ハイライトの設定方法から効果的な書き方までみていきます。
設定方法
カテゴリ編集画面の”ペンマーク”をクリックすると、編集画面が開きます。1ハイライトにつき、画像を1枚アップロードができます。
ハイライト内でのSEO対策
SEO効果で考えるとカテゴリ詳細説明欄の方が効果が高くなります。これは詳細説明欄がスニペットにあたり、より検索順位のロジックに考慮されやすいからと考えられます。
では、ハイライトの説明欄にはSEO効果がないのかというとそんなことはなく、詳細説明欄ほどではありませんが、効果は見込めますので、手を抜かず、対応したいところ。
基本的な文章作成フローは詳細説明欄と同じで、旅行者の検索キーワードをお客様へのヒアリングや各種ツールから集め、文章に落とし込んでいきます。
詳細説明欄との大きな違いは、カテゴリ説明欄ではレイアウトの見た目のバランスも取ってほしいということ。
キーワードを盛り込みすぎて、3つのハイライトのうち、異常に長い説明欄があると、SEO的にはプラスですが、実際にウェブページにやってきたお客様の目にはマイナスに写るでしょう。
ハイライト説明文は、SEOキーワードを多少意識しつつ、あくまで全体のバランスを取り、おすすめポイントや自社の付加価値などをPRすることをメインとして、書くことを意識するのがコツです。
まとめ
当記事では、スタンダードプラン以上のプランで使える「カテゴリ」機能を使ったSEO対策について主にお話をしました。
特にカテゴリ詳細説明欄は、Googleの検索結果にも表示されるスニペット部分にあたり、SEO対策としても、クリックしてもらえる動機づけとしても大切な箇所になります。
お客様と実際に接する機会のある事業者ならば、お客様の目線に立った文章が作成しやすいはず。キーワード分析ツールは無料のもので十分なので、補足的に使いながら集客を行っていきましょう。
ハイライトはページを華やかにしつつ、おすすめポイントを分かりやすく伝えることができるので、SEOを意識しすぎず、現地体験の魅力をより伝えることを意識するといいでしょう。
無料プランでの集客に限界を感じている方は、スタンダードプランでのウェブマーケティングを是非ご検討ください。