コロナ前の2019年に日本を訪れた来日旅行差は延べ3188万人、コロナ後に行きたい国のランキングでも高い人気を得ています。
ワクチン政策や隔離措置などまだまだ不明点も多いタイミングですが、いつか今までのようにインバウンド需要が回復し、日本各地の観光地が賑わう日も遠くはないかもしれません。

Nutmegの予約システムは従来、日本国外を拠点に活躍している旅行会社、催行会社をメインのお客様として開発、システム提供をしてきた実績とノウハウがあります。お客様のターゲット層を幅広く集客されたい事業者にはNutmegがピッタリ!

当記事ではNutmegで多言語サイトを作る方法から、インバウンド需要を取り込むために事業者が考えるべきこと、企画内容のアイデアもご案内します。

4か国語対応

Nutmegでは日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語の4か国語に対応しています。東南アジアのお客様は日本以上に英語の旅行サイトに慣れていますので、この4か国語だけでも訪日観光客の多くにリーチができます。

多言語サイトも一つの設定画面で管理できるので効率的

インバウンドをターゲットにする際に、日本語サイトを翻訳した新しいWebサイトを作り直す事業者様は多いのではないでしょうか。新しいサイトを作るためにはHP制作外注費・翻訳料金がかかりますし、メンテナンス対象が増えればその分の人件費が必要です。多言語サイト展開が気軽に行えないのは、「メリットに対してデメリットも多い」ことが背景にあるのは間違いありません。

しかしNutmegではこのような悩みを根本的に解決します。
予約サイトを作るためにHP制作会社のような外注は一切不要で簡単にサイトが作れますし、多言語展開も一つの編集画面で同時に行うことができます。メンテナンスにかかる工数が減少し、最低限の工数でインバウンド対応のサイトを持つことができます。

日本語の他に、英語など多言語を同時編集できる

予約ページでの言語切り替えはワンクリック

予約サイトの言語切り替えは画面上でワンクリックで完了します。運営者からすると、URLが増えると管理工数も比例して増えます。旅行会社やタビナカ事業者はアフィリエイトにも頼ることが多いのでURLはなるべく増やしたくないですよね。

Nutmegでは言語メニューから各言語の予約ページに瞬時に切り替え。URLは基本的同じなので画面はシームレスに別言語に変わります。

外国語でも予約ページを作成していれば、言語メニューから切り替えができる

当然、閲覧者の言語によって初期表示される言語は変わります。英語圏のお客様ならば英語の予約ページが先に表示されます。

対応可能言語を設定する

Nutmeg登録の初期状態では対応言語は日本語のみに設定されています。
もし他の言語を追加したい場合には、設定を変更します。

①設定画面へ
https://app.ntmg.com/bookingWidget/general

②言語にチェックを入れ保存

予約ページを作る

言語設定を保存したら、予約ページを作成します。

多くの場合は日本語での現地体験ページは既に作成されている状態になっていると思いますので、日本語から多言語に翻訳します。

ヒント
日本語と英語ではSEOキーワードの重要度が違う場合があります。ターゲットにする顧客層が検索するであろうキーワードをできるだけ想像して、単なる翻訳ではなくSEOまで意識して作成できると良いです。

完成した予約ページをチェック

多言語での予約ページが完成したら、実際に確認をしましょう。

このようにデフォルトのメニュー項目もすべて多言語に変わります。決済画面なども同じく多言語に対応されるのでとても簡単にインバウンド用の予約サイトとして運用ができます!

インバウンド顧客を得るために必要なこと

インバウンドのお客様を獲得するために、「予約サイト目線」で必要なことを考えてみます。インバウンドと一口に言っても、国が違うとマーケティング戦略も違うので簡単な話しではありません。予約サイトという考えでは、共通して予約率を上げることができる傾向がありますので、まずはこれを実践して欲しいと思います。

OTA(予約サイト)の価格相場を知る

インバウンド顧客は総じて「価格重視」な傾向にあります。品質を気にしないということではないと思いますが、海外は旅行に対して日本よりもオンライン化が遥かに進んでいます。(日本は旅行業界としてはかなり世界基準でも遅れている国です。)
インバウンド顧客にとって、旅行はオンラインで予約するのが当たり前。オンライン予約では世界的なOTA(オンライントラベルエージェント)が何社もあり、Google検索の上位を席巻しています。インバウンド顧客はこれらOTAのサイトを1~3サイトは見比べて、その中で最も条件の良い現地体験を選び予約します。

日本のことを良く知らないインバウンド旅行者にとって、決定基準になるのは「レビュー」「価格」「特典」といった比較がしやすい項目になります。

価格は富裕層を抜かせば、幅広い顧客層にとって重要な項目になりますので、価格重視になるという形です。

価格マッチングを行う

OTAの価格調査を行い、自社商品との価格差が大きくなっていれば、価格調整(価格マッチング)を行いましょう。
安売りは避けたいですが、価格差が大きいとどうしても予約を取り逃すことになります。
割引を控えたい場合では、繁忙期は通常価格にするなどして、まぶしながらOTAに対処していくべきかと思います。SNSなどを見た顧客に限定したクーポン利用シークレットセールもNutmegはできるので、事業者のスタイルに合った方法で価格マッチングを実施していきましょう。

受付期限を見直す

インバウンド顧客が現地体験をいつ予約するのかというと、日本に到着してから予約をする割合が高いと言えます。国民性なのか、日本の旅行者は年密に計画を立て、何か月も前から予約をする傾向にありますが、インバウンド顧客の場合はもっと瞬発的です。
日本に到着後にスケジュールを組むことも普通にあり得ます。
予約サイト運営側としては悩ましいですが、受付期限は当日や前日でも受けられる体制が整っていると予約率が上がります。
さらに、即予約確定が提供できると多くのインバウンド顧客を取り込むことに繋がります。

インバウンド顧客に喜んでもらえる企画

最後に、インバウンド顧客が喜ぶ企画アイデアをご紹介します。国によって文化も趣味・嗜好が違いますのであくまでアイデアとして、各事業者のメイン顧客に合わせてカスタマイズをして頂ければ幸いです。

食事はド定番がいい!食事を付けて単価アップ

アジア圏のお客様にとって日本は料理が美味しい国というイメージがあるようです。(イメージではなく実際に美味しいのですが)
旅行の第一目的が日本らしい食事を食べることになるので、現地体験に是非料理をオプションで加えたラインナップを増やしてみましょう。

料理は日本人から見てオシャレとか美味しいなどの視点は不要。とにかくド定番がおすすめです。例えば「寿司」、「天ぷら」、「焼肉」といったものです。日本料理名がそのまま英語になっているような物ですね!

手配手数料を加えた料金設定でも問題ありません。価格重視のインバウンド顧客もこういった点についてはOTAとの比較もあまりしないでしょう。逆に言えば、こういった付加価値があると単純な価格勝負を避けることができるとも言えます。

現地体験+現地体験のコンボツアー

欧米、オーストラリアのお客様は逆に日本に対して料理はあまり求めていません。それよりも日本らしい文化、アドレナリンが出るような体験を求める傾向にあります。

このあたりのお客様が多いならば、現地体験と現地体験をセットにした企画で単価アップを狙いながら予約率を上げることができるでしょう。

例えば、ツアーの翌日に、もう一つ別のツアーをセットにするというものでも大丈夫です。欧米圏ではこういったコンボツアーが当たり前で、現地体験1つずつ細かく予約をしていくよりも、まとめて予約をしたがる傾向にもあります。滞在日数の長さも影響しているのでしょうね。

チャーターツアーを用意する

インバウンド顧客の中には旅行に使える予算が高い富裕層も多く含まれます。こういったお客様が求めているのは自分たち専用の特別なプラン。トップオフザトップのような超富裕層だと提供できる現地体験が限定されてしまいますが、普通の(?)富裕層ならばチャーター対応するだけでも満足してもらえます。
予約後に、どういった体験がしたいのかヒアリングして旅程を組みましょう。

まとめ

コロナ後にスタートダッシュをするためにも、インバウンド顧客の取り込みに今のうちから準備をされたい事業者様も多くいらっしゃるのではないかと思います。Nutmegのツールでは4か国語の多言語に対応した予約ページを最少の工数で作成することができます。無料のベーシックプランでも利用できるので、試していただければと思います。