リスティング広告の実施を検討してる方は、そのメリットやデメリットが気になるところですよね?広告の概要は理解したけど、本当にやるべきか悩んでしまいます。
そこでこの記事では、リスティングのメリットやデメリットを知った上で、実際に行う時に気をつけたいポイントまで詳しく解説します。
概要や利用方法は以下の記事を参考にしてくださいね。
リスティング広告が適する状況
まずはリスティング広告が適する状況を改めて確認しましょう。
なぜかというと、単順にサイトへの訪問者を増やすためだけのリスティング広告は無駄になってしまう可能性があるからです。
いずれかの状況に合ってる時に、広告を出した価値が出てきますので、しっかり確認してくださいね。
ユーザーのニーズが明確
リスティングはユーザーが探す「キーワード」に連動して表示されるものです。つまり、ユーザーのニーズが明確であればあるほど、その効果を具体的に発揮してくれます。
例えばこういったキーワードだとどうでしょうか?
- 沖縄 観光
- 沖縄 アクティビティ
- 沖縄 シュノーケル
一見良さそうに見えますが、まだまだ具体的なニーズまでたどり着いていません。こういったキーワードに対してリスティングしてしまうと、訪問者は増えるけど、そこから予約されないといった事態が起きてしまいます。
よりニーズが明確になった以下のようなキーワードを狙うべきでしょう。
- 青の洞窟 シュノーケル 予約
- 慶良間 シュノーケル 日帰り
- 川平湾 マンタ シュノーケル
このようにニーズが明確であればあるほど、リスティング広告が表示された時のマッチング率が高くなり、そのまま予約される確立が高くなるのです。
広告経由の予約がある程度見込める
うまく広告が表示された後に考えるが、今のサイトで予約される仕組みになっているかです。
サイトが見づらい、使いづらい、電話でしか予約がされないといった状態だと、せっかくサイトに訪問者が来てくれたのに予約されずに終わってしまうことがあります。
リスティング広告を出す前には、SEO経由である程度予約が申込まれるかを見るのがおすすめです。サイトとして予約が受けられる体制であることが分かってから、初めて広告への投資を行うようにしましょう。
競合対策などを行いたい
予約も無事にされているのであれば、リスティング広告にどこまで投資をするのかを考える必要があります。
ここで気にしたいのが、競合対策です。本当はSEOで上位表示したいけど、大手の予約サイトや他社のサイトが上にいるため、自社サイトまでたどり着いてもらえない場合は、リスティングは効果的といえますよ。
こういった競合対策を念頭に、リスティング広告の出稿を管理するのが秘訣です。
リスティング広告のメリット
上記の状況に合致する場合に、リスティング広告を行うメリットは以下のようになります。
繰り返しますが、単純なリスティング広告は効果があまりありません。意図を持って行うリスティングこそ、初めてメリットが出てくるのです。
特定キーワードのみ狙い撃ち出来る
ユーザーが何か目的を持って探している時に、「特定のキーワード」だけを狙って広告を出稿できるのがリスティングの強みです。
例えば沖縄の青の洞窟でシュノーケルをやってる会社さんがいるとすれば、より自社にあったキーワードだけをリスティング広告で狙うことができますよ。
- 青の洞窟 シュノーケル 貸切
- 青の洞窟 シュノーケル 早朝出発
- 青の洞窟 シュノーケル シャワー付き
このように、ユーザーの特定のニーズを取り込むために、特定のワードだけを取るような戦略を考えましょう。
競合対策ができる
リスティング広告は入札単価や予算を工夫することで、大きな競合対策になります。
同じ地域の他店だったり大手の予約サイトに流れているお客様を、広告の力で自社サイトへ誘導することができます。
SEOやSNSだけでは取り切れない層にリーチができるので、集客の底上げとして使うことができますよ。また、狙うワードによってはちょっとしたブランディングも可能です。
例えば自社名で検索したのも関わらず、大手のサイトが上に表示されている場合です。自社名で探されているということであれば、より強い興味を持ってくれていることが考えられます。こういったユーザーを取りこぼさないように、あえてリスティング広告を行う会社も多くいるのです。
検索クエリの収集ができる
リスティングで広告を出稿すると、実際にどういったキーワードで表示されかを指す「検索クエリ」を詳しく見ることができます。
SEO対策で紹介したサーチコンソールでもある程度の検索クエリを見ることができるのですが、リスティングではより厳密な検索クエリをみることができますよ。
特にYahooはリスティング広告を行うことで、検索クエリの収集が可能になります。Yahooからの集客が多い方は、こういった状況を見える化するためにも、リスティング広告を行うのもおすすめです。
リスティング広告のデメリット
メリットが多いリスティング広告ですが、実際はどのようなデメリットがあるのでしょうか?
クリック単価が高い
リスティング広告は、クリックに応じて広告費がかかるCPCモデルです。
そして1クリックを得るための単価が、最低でも100円〜と考えてもらうことが良いと思います。※人気の高いワードや出稿相手が多いほど単価が高くなります
これは、他のディスプレイ広告やSNS広告よりは相対的に高くなってしまいます。もちろん特性による違いなのですが、ここはしっかりと把握しましょう。
クリック単価は、入札単価や予算を工夫しながら多少はコントロールは出来るものの、リスティングを行う時はある程度まとまった予算を持って取り組む必要がありますよ。
ビジュアルでは訴求できない
リスティング広告の特徴は、検索結果上でテキストで広告が表示されることです。
バナーなどのクリエイティブ素材が不要な分取り組みやすいのですが、その分ライティングの勝負になってきます。
写真などのビジュアル要素が使えないので、文章として魅力的なものに仕上がるような工夫が必要不可欠です。
ユーザーのターゲティングが出来ない
リスティング広告はキーワードに連動するため、広告を表示させるユーザーの属性やデモグラを考慮したターゲティングが行えません。
特定のユーザー層にアプローチしたりができず、純粋にキーワードへの対応になってしまうため、リスティング向けの別の対応が必要です。
例えば現地で予約を考えて探している人向けには、「青の洞窟 シュノーケル 明日」のような専用のキーワードを用意する必要がありますよ。
リスティング広告で気をつけるべき点
メリットとデメリットを理解した上で、実際にリスティング広告を出稿する時の留意点をご紹介します。
この留意点が広告効果を上げるポイントになりますので、是非概念だけでも覚えてくださね。
ビッグワードへの入札は大変
狙うキーワードで検索ボリュームが非常に多いものを「ビッグワード」といいます。このビッグワードは多くの流入が期待できる一方、広告出稿の競合が多いのが現状なのです。
例えば「沖縄 アクティビティ」のようなワードです。
つまりクリック単価が高くなる傾向があり、かつ競合がオンラインメディアや大手予約サイトになってくるため、1事業者のサイトから見ると費用対効果が悪くなってしまいます。
競合が多い場合は、入札の管理が非常に大変になりますので、本当に必要な時以外の取り組みはおすすめしません。
キーワード取込範囲の設定には注意
リスティングの設定をするときは、キーワードの取込範囲を設定することができます。
設定したキーワードの「すべてが含まれる場合」だけ広告が表示されれば良いのですが、含まれるワードの「1つ」でも含む場合に広告を表示される設定をしてしまうと、結果的にビッグワードの入札になることがあります。
狙ったキーワードだけで表示されるように、しっかりと設定するように心がけましょう。具体的な設定方法は別の記事でご紹介予定です。
現在表示される広告の競争相手を見極める
狙ったキーワードでリスティング広告を出す前に行いたいのが、どういった広告の競争相手がいるかです。GoogleやYahooで自分で調べるだけで、すぐに分かることができますよ。
自社がリスティングを行って意味があるのか、価値があるのかを、現在表示される広告相手を見て判断することができますよ。
大手サイトが多すぎないか、広告の入札単価が高すぎないか(出稿する価値があるか)を見極めて対応をおすすめしています。
まとめ
リスティング広告の出稿に悩んでいる方にお伝えしきた「メリットとデメリット」ですが、理解頂けたでしょうか?
しっかりと使いこなせれば効果が高い広告手法ですので、目的にあっているかを確認してからの取組みをおすすめします。
デメリットや注意点は多いですが、こういった点を1つずつクリアしていければ、十分に効果を発揮してくれますよ。
より具体的なリスティングのノウハウを知りたい方は、是非メールマガジンへの登録をお願いします。
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