SEO対策を行うには、どういったキーワードを狙っていくかで大きく変わります。この記事では、一般的によく使われるキーワードの分類とその対策方法を解説していきます。
今まで意識していなかった方には、新鮮で興味深い内容かもしれません!?
探している目的やシーンに影響される
キーワードの分類を知る前に、是非知ってもらいたいのは分類の考え方です。この背景を理解しておくだけで、自社にあったキーワード選びがしやすくなりますよ。
探してる人は何をしたいのか?
検索する上では「何をしたいのか?」でその後の行動が大きく変わります。これを一般的なものに落とし込むと以下のようになります。
- 何かを知りたい
- 何かを探したい
- 何かをしたい
- 何かが欲しい
- どこかに行きたい
もちろん1つの目的だけではなく、2つ以上の目的を同時に探している人もいます。
- 何かを知りたくて、したい
- どこかに行きたくて、知りたい
- どこかに行きたくて、したい
- どこかに行きたくて、何かを知りたくて、したい
このように検索の目的があるので、この目的を理解しておくことが重要になります。
どういうシーンで探しているか?
何をしたいのかを旅行やレジャーに置き換えると、シーンで探していることに大きく影響されます。
- 旅行やレジャーの計画中:知りたい、行きたいの傾向が強い
- 旅行やレジャーの目星がつき、やることを探している:探したいの傾向が強い
- 旅行やレジャーで実際に参加したい商品を探している:したい、欲しいの傾向が強い
つまり、どういったシーンで探しているかを念頭にしておけば、キーワードの分類も理解しやすく、また狙いたいキーワードや対策にも繋がるのです。
ビッグワード?スモールワード?
キーワードの分類を知る上で、もう1つ大事なのがキーワードの性質です。性質というのは、そのキーワードが誰もが使うような「ビッグワード」であるか。それとも限られた人しか使わない「スモールワード」なのかです。
このビッグワードは検索数が多く、上手く取れれば多くの集客が行えます。逆にスモールワードは検索数が少ないので、全部取れたとしてもあまりボリュームは出ません。
検索数が多いワードほど競合も多くなるため、バランスの見極めが重要になりますよね。
キーワードの分類
次は具体的にキーワードの分類を見ていきましょう。検索エンジンを提供しているGoogleが一般的なモデルを公開しています。つまり、このキーワードの種類によってGoogleですら検索結果を変えているのです。
では順番にキーワードの種類を見ていきましょう。
Knowキーワード
これは、その地域で何ができるかを「知る」ためのキーワードです。主に旅行やレジャーの計画中段階でよく使われます。何をしようか考えている時に、事前に下調べする時の調査ワードともいえますね。
このKnowキーワードは、検索ボリュームが非常に多いのですが、あまり予約に繋がらない俗に言う「ビッグワード」になっている傾向があります。主なKnowキーワードは以下の通りです。
- 地域名+観光
- 地域名+旅行
- 地域名+レジャー
- 地域名+イベント
- 地域名+見どころ
- 地域名+おすすめ
例を見て分かる通り、まだまだ計画段階で探している状況です。興味を持って色々と探してはいるけど、実際に来るかはわからない不確定なワードといえますよね。
個々の現地体験から見ると、少し遠いキーワードになります。
Goキーワード
これは、その地域や観光スポットに「行く」ためのキーワードです。主に旅行やレジャーの計画中段階でよく使われますが、ある程度旅行やレジャーの内容が決まった後に、具体的な観光スポットに行くための手段として使われることあります。
このGoキーワードは、検索ボリュームは比較的多いのですが、あまり予約に繋がらない俗に言う「ビッグワード」になっている傾向があります。主なGoキーワードは以下の通りです。
- 地域名+行き方
- 地域名+費用
- 地域名+ツアー
- 観光スポット名+行き方
- 観光スポット名+ツアー
- 観光スポット名+できること
気づいた方もいると思いますが、Goキーワードの中でも特定の観光スポットに行きたいニーズが入ることがあるため、このキーワードは予約に繋がる部分も出てきます。
特に人気の観光スポットを回るような現地体験としてツアーやアクティビティを提供している場合は、予約に繋がるワードになることもありえますよね。
Doキーワード
これは、実際に何をするか「探し始める」ためのキーワードです。主に旅行やレジャーの日程などが決まり、実際に体験できるものを探し始めた段階でよく使われています。このDoキーワードは、検索ボリュームはそこそこありつつ、最終的に予約に繋がりやすい「ミドルワード」(ビッグワードとスモールワールドの中間)といえますよね。主なDoキーワードは以下の通りです。
- 観光地名+カテゴリー名
- 観光地名+現地体験
- 観光地名+ツアー or アクティビティ
- 観光地名+参加形態(家族・カップル・一人旅)
- 観光地名+安い
- 観光地名+キャンペーン
このように、具体的な条件で探し始めるのがDoキーワードの特徴です。興味をもった特定のものを「やりたい」と探しているので、こういったワードに上手く予約サイトまで辿り着いてもらったら、予約してくれる確率が高まりますよね。
現地体験としては積極的に取りたいワードです。どのような対策が良いかは下記で詳細に説明しています。
Buyキーワード
これは、実際に現地体験を「予約する」ためのキーワードです。参加したい現地体験が決まり、後は具体的にどこに申し込むか悩んでいるときによく使われています。検索ボリュームはあまりない「スモールキーワード」= ロングテールなキーワードといえます。主なBuyキーワードは以下の通りです。
- 観光地名+現地体験名+予約
- 観光地名+付加価値名
- 観光地名+特徴名
- 現地体験名+予約
- 現地体験名+特徴名
- 現地体験名+付加価値名
このように、限られた中で自分の欲しい条件を満たすものがBuyキーワードの特徴です。より絞り込んだ条件だけを表示したい意思をとっても感じますよね。
特徴や付加価値に付いては以下の記事を参照してください。
狙いたいキーワードと対策
キーワードの種類が理解できたと思いますが、では現地体験向けにはどんなキーワードを狙っていくのが良いでしょうか?また、そのキーワードにはどんな対策をすれば良いのでしょうか?
それぞれ内容を解説していきます。
認知度を上げたい場合
自社の商品やサービス、予約サイトの認知度を上げたい場合は、「Go」キーワードを狙って対策を行うのがおすめめです。特に観光スポット名+現地体験名で対策することで、この観光スポットに行きたい層を初期から取り込むこと可能になります。
具体的には予約サイトトップページでの対策、もしくはランディングページでの対策で対応していきます。
逆に「Know」キーワードは現地体験からするとは範囲が広すぎるため、ここに対策をするのは費用対効果がよくありません。どうしてもやりたいという方は、メディアやブログの運営といった、サテライトサイトを使っての対応が良いのではないでしょうか。
検討の候補に入りたい場合
自社の商品やサービス、予約サイトをしっかりと検討してもらうための「候補に入りたい」場合は、「Do」キーワードを狙って対策しましょう。アクションに繋がるキーワードなので、予約を検討してもらえる導線に繋がります。
具体的には、ランディングページでの対策がおすすめです。様々なDoキーワードを複合的に取ることで、集客の面を広げて検討の候補に入るようにしましょう。
このDoキーワードを最初から取れるかで、予約サイトへの訪問者UPやサイトへの再訪に大きく差が出てきます。1回予約サイトを見てもらえれば、後でもう1回見てみようと思い出してくれることがあるからです。
予約に繋げたい場合
予約サイトで最終的に予約をしてもらうためには、「Buy」キーワードを狙って対策しましょう。予約をするための細かい条件を狙い撃ちすることで、直接予約に繋げます。
具体的には商品ページでの対策がおすすめ。お客様の個別ニーズをしっかり掴むために、商品の特徴や付加価値を伝えることでガッチリ掴みます。
裏を返せば、予約してもらうときしっかり見てもらうことでおいしいところだけ取ることもできますよね。とんだけトップページに集客できても、予約に繋がらないケースは多々あります。
逆に最後の最後で良い商品ページを見せられれば、それだけで予約に繋がって効率がよくなり、お客様も迷いなく予約まで出来るスムーズな集客を実現できます。
まとめ
一般的に使われていいるキーワードの分類は理解いただたでしょうか?分類を見ると、確かにそうだ!と思うのですが、これを実際に落とし込もうとするとなかなか大変なところ。
NutmegでできるSEO対策では、こういった前提となる知識を元に、具体例を使って各ページごとのSEO対策を紹介しています。よければ他の記事も見てください。