集客を行う上で大事なのは、より多くの良いキーワードを取って集客面を広げることにあります。今まで紹介してきたSEO対策(トップページ・商品ページ)でもある程度は対応できるのですが、より強力に集客に繋がるのが「ランディングページ」を使った、特定ターゲットの狙い撃ちです。
この記事では、どのようにランディングページを使って集客に繋げるのかを順番に解説していきます。
お客様とのマッチング率を上げる
ランディングページの効果は、ずばり「お客様とのマッチング率を上げる」ことにあります。このマッチング率を上げるためには、お客様が現地体験を探している粒度やシーンが重要になってきます。順に見ていきましょう。
お客様の探してる粒度やシーン
お客様が現地体験商品を探す時には、必ずと言っていいほど、探す粒度やシーンが背景にあります。この背景を理解すると、対策のアイデアに繋がりますよ。
その探す粒度やシーンは、主に以下のように分かれています。※詳細は以下の記事でご紹介。
- 旅行やレジャーの計画中(Know&Goキーワード)
- 旅行やレジャーが決まり、何をするか探している(Doキーワード)
- やりたいことが決まり、予約したい商品を探している(Buyキーワード)
この各粒度とシーンに合わせてSEO対策するのが大切なポイントです。
大事なのは自分に合った条件を見つけること
粒度やシーンで探していることは理解できましたが、ではどのように予約サイトを見つけてもらうのが一番良いのでしょうか?皆さんが自分で探しているときを思い出してください。
お客様にとって一番大事なのは、自分に合った条件を見つけることです。特定のキーワードで探して欲しいものが見つからなかったら、キーワードを変えて探すこの繰り返しですよね。
逆にいえば、特定のキーワードを上手くマッチできればすぐ予約サイトを見てもらえ、その場で予約してもらう確率が大幅に上がるのです。
探している条件とマッチングさせる
では、予約サイトとの関連性はどのように考えれば良いでしょうか。上記で紹介したキーワードの特性に応じて、各ページの役割を使い分けることで解決します。
トップページの役割
予約サイトのトップページは、主に「Know&Go」キーワードに向いています。まずは自社の予約サイトを知ってもらい、そこにある現地体験商品に興味を持ってもらうことが大事になりますよね。
この時にしっかり興味を持ってくれれば、旅行やレジャーの計画が決まった時に、予約サイトへ再訪して、より深い検討してくれるかもしれません。
商品ページの役割
トップページとは対象的に、商品ページは主に「Buy」キーワードに向いています。つまりより細かいニーズを取れるように、ロングテールな情報を示すことに向いているのです。
具体的に「この商品が良い」と探している人に、マッチするページを出すことで、直接予約に繋げることができます。
ランディングページの役割
では、トップページでも商品ページでも取りにくい「Do」キーワードを取るにはどうすれば良いでしょうか?ここでランディングページの必要性が出てきます。
検索ボリュームも比較的あり、最終的に予約に繋がりやすくするためのサポート役として、「特定のテーマ」をまとめたランディングページが有効になってきます。
つまり、特定のテーマで探しているお客様に向けて、このページならありますよ!とアピールしていくことが大事なのです。
ターゲットを決める
「特定のテーマ」で探していることが重要なことが分かりましたが、ではどのようにターゲットを決めていけば良いのでしょうか?
現地体験ならではの3つの観点からご紹介します。
特定の観光スポット・地域ならではの特徴で探している層
その地域の有名な観光スポットや、地域ならではの特徴で探してる層をターゲットにするのがおすすめ。お客様が持っている具体的なニーズに答えることで、よりマッチング率が増すからです。狙いたいキーワードは以下の通りです。
- 観光スポット名+ツアー
- 観光スポット名+予約
- 観光スポット名+出来ること(食事・買い物・アクティビティ・マッサージなど)
- 観光スポット名+おすすめ
例えばハワイであれば、有名な観光スポットとしてのカイルアやノースショアへのツアー、美味しいステーキを食べたいなどの特徴を示すことで、ターゲットのニーズに答えることができます。以下が具体的な例です。
- カイルアへのショッピングツアー
- ノースショアへのグルメツアー
- ウルフギャングステーキ付き観光ツアー
- ルースズクリスのトマホークステーキ付きディナー
このように特定の目的を持って探している層とマッチングさせることで、そこから先の細かい検討に移ってもらえます。
参加形態で探している層
現地体験でとっても大事なのは「誰と参加するか」です。実は、同じ人でも誰と参加するかで、選ぶ現地体験が180度異なることもあるほどなのです。一般的に使われる参加形態としては以下の通りです。
- 家族向け
- カップル向け
- グループ向け(社員旅行や修学旅行)
- 一人旅向け
- ハネムーン向け
- 記念日向け
このような特定の参加形態を狙い撃ちすることで、マッチング率を大幅にあげることができます。具体例を見てみましょう
- 子供から祖父母まで参加できる家族ツアー特集
- カップル向け!旅の思い出を残すツアー
- 学生歓迎!大人数で楽しめるアクティビティ特集
- お一人様でも楽しめる体験はこちら
- ハネムーン向けの豪華デラックスツアー特集
- プレゼント付きの記念日ツアー
このように、参加形態は「特集化」することでより目立たせて訴求が行えます。
季節ものやキャンペーンを探している層
もう1つおすすめなポイントは、季節にあった特集や、限定のキャンペーンをテーマにすることです。シーズンに合わせて季節ものを展開すれば、より多くの良いターゲットにリーチができます。一般的に使われるシーズン特集は以下のとおりです。
- GWにおすすめ
- 夏休みの思い出つくり
- 年末年始特集
- 新春限定◯◯
- 秋を感じる◯◯
また、キャンペーンをよりアピールする方法としてテーマを作ることで、見やすく探しやすくできます。以下具体的な例です。
- 期間限定:参加◯◯日前までの予約で割引(早割)
- 今だけ!◯◯人以上の参加で割引(グループ割)
- 限定ギフト付きのおすすめツアー(プレゼント)
ランディングページのポイント
テーマが決まったら、いよいよランディングページの作成開始です。ここでは作成のためのポイントを順番に解説します。
明確にテーマを決めて出す
ランディングページで何より大事なのは、特定のターゲットとマッチさせるための「テーマ」を明確に出すことです。このテーマが不明確だったり、逆にテーマが多すぎる(広すぎる)と効果が半減します。
悪いテーマの例
では、テーマが不明確な場合の例を見ていきましょう。
- グルメツアー:グルメって何でしょうか?不明でよく分かりません
- 家族ツアー:家族ってどこまでの範囲で誰がメインなのか不明です
- 短時間でも参加可能:短時間ってどのくらいなの?と疑問に思ってしまいますね
- 土日に参加できるアクティビティ:土日は毎週あるもので、季節感が出ていません。
次にテーマが多かったり広すぎる場合です。
- ランチやディナーが付いたおすすめツアー:一見良さそうですが、テーマが広すぎます
- 子供・祖父母で一緒に参加:こちらも一見良さそうですが、誰がメインか分かりません
- 自然を感じるアクティビティ:自然といっても山、海、川など種類がありますよね
良いテーマの例
上記の例を書き直してみましょう。まずはテーマを明確にします
- 東京の人気グルメを食べ歩き:場所と内容が分かりやすく売りが明確になっています
- 子供の満足度が高いおすすめツアー:特定のターゲットに絞った分かりやすい内容です
- 到着日でも参加できるアクティビティ:どういうシーンで使えるか分かりやすく表示
- 当日予約もOKの厳選アクティビティ:直前でも参加出来る旨をしっかりアピール
次にテーマを絞った例です。
- 有名レストランのランチ付き:有名レストランのランチにすることで絞っています
- 敬老の日におすすめ:誰が主体として、誰を招待するかなどを季節と組み合わせます
- ◯◯の海を感じるアクティビティ:よりイメージがしやすく、好奇心をくすぐられます
ポイントを解説する
ランディングページのテーマが明確に出せたら、次はこのテーマをアピールするためのポイント解説をしましょう。なぜこのテーマが良いのか最初に伝えることで、「売り」を伝えてより興味をもってもらえます。
このポイントの解説も多すぎは禁物です。売りだらけになってしまうと、お客様も何が良いのか分からなくなってしまいますよね。
可能なら大事な3つに凝縮して伝えましょう。もし収まらない場合は、多くても6つくらいまでにすることで、売りだらけにすることを防ぎます。
また、ポイントを写真と一緒に解説することで、より魅力度が高まりますよね。
同じテーマをもった商品一覧を見せる
最後は興味を持ってくれたお客様を、より具体的な現地体験へ導きます。ランディングページの中に、打ち出したテーマに該当する商品一覧を見せましょう。
この時に注意したいのは、表示できる商品一覧が少なすぎることです。せっかく興味を持ってくれたのに、該当する商品が1つや2つしかないと、お客様もがっかりしてしまいます。
こんな時は、テーマ自体を見直すか、より多くの商品を魅せられるテーマに変更をして対応するのがおすすめです。
ランディングページの作り方
ポイントが理解出来たら、実際にランディングページを用意しましょう。どのような方法で作るのが良いでしょうか?一般的な方法をご紹介します。
プロに依頼する
ランディングページの制作は、未だプロにお願いするケースが多い状況です。プロにお願いすれば、テーマを明確にした上でデザインの良いページが作れます。
ただしコスト面では優しくありません。1枚作るのどんなに安くても10万円前後、デザインを拘ったものだと数十万円するものもザラにあります。以下はランディングページの一般的な相場です。
目的 | 相場 | 依頼側の 作業範囲 | 発注先 | 制作期間 | LP改善の サポート |
---|---|---|---|---|---|
とにかく格安な LPが必要 | 10万円以下 | 戦略設計 原稿 公開後の修正 | フリーランス | 1週間〜1ヶ月 | なし |
多少デザインに こだわったLPを作りたい | 10~30万円 | 戦略設計 原稿 公開後の修正 | フリーランス 中小規模の制作会社 | 2週間〜1.5ヶ月 | なし |
構成やコンテンツにも こだわって しっかりLPを作りたい | 30〜60万円 | 公開後の修正 | 中小規模の制作会社 | 1ヶ月〜2ヶ月 | 一部あり |
LPをつかった WEBマーケティングに 本格的に取り組みたい | 60万円以上 | なし | 中小規模の制作会社 大手制作会社 | 1.5ヶ月〜3ヶ月 | あり |
また、製作期間がかかることから、現地体験としてタイムリーにテーマを作って運用するにもなかなか厳しいです。
投資してからの費用回収を考えると、プロに依頼するランディングページは「長い間使えるもの」 に限定して作成するのがおすすめです。
外部サービスを使う
では、自分で外部サービスを使って作るのはどうでしょうか?実はWebサイトの作成でご紹介した各CMSを使って作ることが可能です。
筆者のおすすめは、ワードプレスのプラグイン「Elementor」です。豊富なデザインテンプレートが揃っているので、細かいデザイン設計などなくランディングページを作ることも。
ただし、最初にワードプレスの設定が必要なことや、使い方を学ぶ必要があります。もし仮に使うこなせようになっても、1ページを作るのには膨大な時間と作業が必要です。
どうしても拘って作りたいページや、自分で試したい方にはおすすめです。
結論:ランディングページを作るのはかなり大変
使うとメリットが大きいランディングページですが、実はその作成が大変だということがお分かりいただけたでしょうか?プロに依頼して費用をかけるか、自分の時間や工数を使うかどちらも難しいところですよね。
この制作が大変な分、あまり取り組めていいない事業者が多いのが現状です。裏を返すと、ランディングページを作って対応すれば、集客を伸ばせる余地が十分にあるといえますよね。
こんなお悩みに答えるべく、Nutmegではランディングページ作成機能を備えています。
Nutmegの活用
上記の通り、一般的にはランディングページの作成が大変なのですが、Nutmegではランディングページ向けに専用の機能とツールをご用意しています。
スタンダードプラン以上から使える「自社マーケットプレイス機能」では、こういったランディングページとして、カテゴリーページや特集ページを簡単に作れるようになっているんです。
ツールから簡単に作れる
Nutmegでは、自社マーケットプレイス機能の1つとして、ランディングページが簡単に作れる専用ツールを用意しています。操作も直感的にできるので、初心者でも大丈夫。特徴をご紹介していきます。
テーマを好きなだけ作成
テーマとして使いやすい「カテゴリー」や「特集」を自由に作ることができます。作るページの上限数がないので、狙いたいターゲット別に好きなだけ作れるのがうれしいですよね。
ページ自体の写真やサムネイルも、ツールからアップロードするだけで完了。設定出来る項目は以下の通りです。
- ページのタイトル(テーマ名)
- ページの紹介文
- ページの写真
- ページのサムネイル
見どころを写真と一緒に作成
ランディングページに必要な見どころも、ページのハイライトとして追加OK。紹介文と一緒に写真も一緒に載せられるので、見た目もわかりやすく表示します。
- ハイライトのタイトル
- ハイライトの紹介文
- ハイライトの写真
スマホなどで見る時も、スクロールの邪魔をしないように、あえて短縮表示するサポート機能付きです。
テーマに関連する商品を選択するだけ
テーマの内容が出来たら、関連する商品を紐付けましょう。この商品の選択も、専用ツールから簡単に入稿OK。文字を入れて検索すれば、該当する商品をすぐに見つけられます。
もちろん同じ商品を複数のテーマに表示させることも対応してます。
表示順番や商品の並び替えも簡単
作った各ランディングページは、その表示順や商品の並び替えも簡単にできちゃうんです。これなら作った後でもすぐに変更できますね。出来る範囲を見ていきましょう。
セクションの並び替えと表示
作った各テーマのページを、予約サイトのトップページのどこに表示できるか自由自在に変更が可能です。中身もカテゴリーと特集で分かれているので、それぞれ別の管理もOK。
目立たせたい時はサイトの上部へ、特集だけ欲しい時はカテゴリー全体を非表示にすることも大丈夫。
テーマの並び替えと表示
カテゴリーや特集のセクション内のテーマ表示も、簡単に並び替えて操作ができるツール付き。ドラッグアンドドロップだけで並び替えられるので、好きな順番で表示させましょう。
関連商品の並び替えと表示
テーマに関連する商品も、自分で好きな並び順を指定できますよ。目立たせたい商品を上にして、関連が弱いものは下に表示など自在に表示を変更できます。
ランディングページのSEO対策もバッチリ
作ったランディングページは、それ自体が当初からSEO対策されています。トップページや商品ページと同様に、以下の項目が含まれています。
検索エンジンへの反映
ランディングページを作ってもちゃんと検索エンジンへ登録しないと意味がありません。一方で、作った都度作業するのは手間になってしまいます。
Nutmegで作ったランディングページは、なんと自動でサイトマップへ反映。事前にサイトマップを提出しておけば、新しいランディングページ出来た都度、自動で検索エンジンに登録してくれる手間いらずの機能です。
必要項目の利用(タイトル・メタ情報など)
ランディングページを作ると、自動で必要な項目をSEO向けに最適化してくれます。別のSEO向け対策作業がいらないので、楽々設定できるうれしい仕様になっていますよ。
- ページタイトル:タイトルタグへ
- 紹介文:メタディスクリプションへ
- ハイライト:html構造への組み込みと最適化
- 関連する商品:html構造への組み込みと最適化
表示の最適化
作ったランディングページは、自動でパンくずリスト化してくれます。パンくずとは、サイト内の見ているページ位置を表す大事な要素。SEO対策をするには必須の項目です。
また、Nutmegなら、Googleの検索結果にこのパンくずを表示できる「リッチスニペット」付き。このちょっとした違いが、この後の集客の大きな差になってきます。
テーマで検索することも可能
作った各テーマのランディングページは、後からも他で利用が可能です。作ったテーマを元に、サイドバーのフィルタリング機能が使えるようになるので、どのページでも更に条件の絞り込みができる使い勝手の良い予約サイトに仕上がります。
トップページの絞り込み
トップページに表示される商品一覧では、作ったテーマを元にカテゴリーと特集の2軸で絞り込みが行えるようになっているんです。
最初にトップページに訪問した人も、この絞り込み機能を使うと、あっという間に条件を指定した検索が行えてしまいます。
テーマページ内の絞り込み
各テーマページに中でも、別の観点から更に絞り込みができます。
カテゴリーページの場合は、更に特集に紐付いている項目で絞り込み。
特集ページの場合は、更にカテゴリーに紐付いている項目で絞り込みが行えます。
まとめ
ランディングページの役割や活用方法はご理解いただけたでしょうか?上手く使えれば特定のターゲット向けに集客が大幅に上がるだけではなく、予約率UPに繋がる強力な手段です。
その分最初に作成するハードルが高いため、大手の予約サイトなどの規模が大きいところしか出来ていないのが現状といえます。
でもNutmegを使えば大丈夫!このランディングページを初心者でも簡単に作れて運用できるツールを提供していますので、必要な分を好きなだけ作って集客UPと予約率UPに繋げましょう。
機能を使うには、スタンダードプラン以上から使える「自社マーケットプレイス機能」が必要なため、ベーシックプランの方はアップグレードを検討してみてください。