一つの商品を扱っているうちにだんだんと追加したいサービスが増えてきたりすることがあります。取り扱い商品に幅が出るとより多くのお客様に楽しんでいただけるようにもなります。発展する商品をどう管理し、お客様に見てもらえるようにするのか、そのヒントとなる「プラン化」についてご案内します。

プランって何?

現地体験の基本行程から一部派生する追加サービスがあり、それを商品として括ったものを”プラン“と呼んでいます。Nutmegではプランはそれぞれ独立したURLを持つページで管理します。

売れ筋の商品に新しいサービスを追加してより強くアピールしたいというときなどにプラン化がおすすめです。

以下の図のように一つの商品(ここでは商品A)を軸に派生したものというイメージです。

プラン化することのメリット
・通常プランの中に埋もれてしまいがちな価値あるサービスを個別販売強化
・お客様満足度の向上(追加サービス=付加価値の場合)
・単価アップ
・個別プロモーションの可能性(キャンペーン設定、SNS・レビューサイトの活用)

一方でページ(URL)が増えるということは、その分管理工数が増えることは注意です。

追加オプションとは何が違うの?

プランと似た手法で”追加オプション”と呼ばれる設定方法があります。追加オプションは文字のごとく商品に「もう一つこれはどうですか?」と追加購入を促す機能のこと。プランも追加サービスの購入を促すことは同じですので、実質的にはこの2つの機能は重複しています。(追加オプションのより詳しい解説は以下の記事をご覧ください。)
追加オプションでお客様満足度と利益率を上げる方法

大きな違いは見せ方の違いです。ページを独立させて一つの商品として強く販売促進していきたいのか、あくまで主軸商品の+@の要素としておきたいのかで判断をします。

メリットデメリット
プラン化・ページとして独立しているため追加オプションよりも圧倒的に高い訴求力
・追加オプションに比べて高い購入率
・お客様満足度向上や売上増加
・(スタンダードプラン以上)自社マーケットプレイスによる販売促進
・ページ作成や管理工数の増加
・需要のないサービスまでプラン化してしまう可能性
追加オプション・管理するページ数が少なく効率的
・お客様のニーズが顕在化していない内は追加オプションが便利
・(スタンダードプラン以上)自社マーケットプレイスによる販売促進
・購入率は低い(購入全体の5~10%未満)

ベーシックプランでは追加オプションの使用がおすすめ

利用料無料のベーシックプランでも現地体験事業の初期段階に十分対応ができる機能を揃えています。しかし、自社マーケットプレイスという機能が使えると複数のプランをお客様に分かりやすく見せることができます
一例になりますが下記画像のように事業者様自身で「カテゴリ」を設定して、プラン化した商品を集めたページにお客様を誘導するといった使い方もあります。プランは商品ページ数が増えることはすでに説明しましたが、このように管理ができると販売促進方法に幅が出てデメリットよりもメリットが大きくなりますね!

スタンダードプランの特徴・使うメリット

ベーシックプランでは自社マーケットプレイス機能がなく、下記の画像のように全商品が一覧として表示される仕様です。
商品数が15商品ほどであれば、プラン化しても一覧表示の中から比較することができますが、多くなるほどに見づらくなることは想像できるかと思います。
事業者様の取り扱う商品数にもよりますが、ベーシックプランをご利用の場合には追加オプションによる販売促進を中心に行い、特に人気のオプションをプラン化して別途強化するという流れがおすすめです。

ベーシックプラン利用なら、ここぞというサービスをプラン化してリソースを集中しよう!
追加オプション設定とは見せ方が違うだけ。まずはオプションで反応を見て、好感触ならプラン化を検討するといった手段もあります。

「コース」はプラン化しよう

ここまででプランとは”現地体験の基本行程から一部派生する追加サービスを独立させたもの”と説明をしてきましたが、一部例外があります。
〇〇コース」というものを思い浮かべると理解いただけるのではないでしょうか。
例えば陶芸体験で同じ体験時間内でお茶碗と湯吞コースで分かれている、体験ダイビングで1本・2本・3本コースに分かれている、観光ツアー中の一部アクティビティが選択できるなど。
こういったものは、基本軸になるサービスは全く同じで、枝分かれする「体験」の中からお好みのものをお客様が選択します。Nutmegでは1つの商品ページの中に複数のコース設定は仕様上できませんので、「プラン化」または「追加オプション」のいずれかで対応をします。

必ずというわけではありませんが、ベーシック・スタンダードプランに関わらず、プランによる管理がサイトの見た目が整うためおすすめです。また将来的にNutmegではレビュー機能の実装を予定しています。プラン毎にレビューを集められると必要なお客様にとっての有益な情報源にもなります。

コース内容ごとにプランで分けると見やすくなります

プランの使用例

現地体験でよく使われるプラン化のパターン例です。使い方のイメージがつくでしょうか。

・現地集合と送迎付きをプランで分ける
・空港ピックアップ、ホテルピックアップでプランで分ける
・初級、中級、上級といったレベル別でプランを分ける
・商品A+Lunch A、商品A+Lunch Bといった内容別にプランで分ける
・ガイド指名とプランで分ける
・季節限定イベントをプラン分ける
・貸切と混載をプランで分ける

増えていくプランを管理する

長く予約サイトを運営していると新しいアイデアが浮かんだりお客様からの要望があったりして、プラン数もどんどんと増えていきます。やってみないと分からないということもあると思いますので、Nutmegでは事業者様が気軽にプラン化に挑戦できる設計にしています。

インポート機能でプランを簡単作成

新しいプランを作成するときには一からすべて設定していくと時間がかかってしまいます。ウェブサイトの更新にかける時間を少しでも減らしていただきたいと考え、商品ページのインポート機能を用意しています。
元になる現地体験の商品ページをそのまま新規作成にもってくるので、必要な個所だけ書き直せば商品ページが出来上がります。

インポート機能を基本設定を他の現地体験から引用できます

在庫共有機能で管理が楽!

「プランが増えると空き状況を全部一つずつ更新しないといけないの?」と思わるかもしれませんが心配不要です!元となる商品ページを決めて、それを在庫マスターとして機能させることができるのでプラン化した商品と在庫が連動される仕組みです。マスター商品さえ在庫が動いたときに管理をすれば大丈夫。また、リアルタイムで在庫を管理する方法にしておけば、面倒なカレンダー管理自体もほとんど行わなくても良くなります。この在庫マスターは提携している旅行会社などにも共有できるので事業者様の工数を大きく削減することができます。

商品同士の在庫を共有するには、Nutmeg管理画面の商品編集から行います。設定する際には、「プラン化した商品ページ」の商品編集を開き、在庫マスター先となる商品ページを選びます。

Nutmeg管理画面で在庫共有の設定ができます

次にマスター先の商品ページの商品編集を開き「在庫数設定を編集」より在庫数を入力して保存すれば完了です。

このようにプランが増えても管理にかかる時間を大きく短縮できますので積極的にプラン作りをしていただければと思います。

プランはマスター含めて3つ程度に絞る

作成や在庫管理の手間がないからといって、プランを多く作りすぎてしまうとサイトとして見づらくなります。プラン化を行う際にはできれば3つまでで試しましょう。

松竹梅の法則(ゴルディロックス効果)に則ったもので、3種類というのはお客様を迷わすことなく単価を上げることができる心理学的にも実証されているマーケティング手法です。

3つならば無理なく管理できますし、販売結果をみて調整も細かくできます。欲張って全てプラン化せずにスモールスタートで効果を見ていきましょう!

料金更新時期は早めに対応しよう

プランの作成や在庫管理は簡単にできますが、料金の変更はマニュアル作業になることにはご注意ください。プランが多いほど、料金更新があると作業量が増えてしまいます。料金更新の時期には、各プランの販売状況を分析し、プランの停止や、追加オプションへの変更など最適化の機会と捉えて改善をしていきましょう!

まとめ

1つの現地体験の中には、いくつもの可能性が眠っています。お客様からの声や時とともに変化する現地体験を「プラン」として商品化できるとヒット商品を増やすことができるでしょう。
自社マーケットプレイス機能があるとカテゴリ分けといった方法でより見やすい形でプランを管理し販促していくことができるので大変便利です。ベーシックプランでは、先に追加オプションを使いこなし、そこからプラン化を進める流れを取りましょう。
プランを作ったり、在庫管理はシステム側で効率化をしていますので是非お気軽にチャレンジしていただければと思います。

今後はプランを活用した事例を紹介する予定です。